季節の情景 4  

更新 2012年12月2日

晩秋の石神井公園 小山 恵一郎 2012年12月2日 

月が改まった12月1日、石神井公園へ行きました。紅葉といえば、10月から11月頃と思いがちですが、東京ではもっと遅くまで見ることができます。
石神井公園も12月に入ってもまだカエデの赤や、イチョウ、ケヤキの黄色など様々に色づきます。石神井公園では、さらにらラクウショウが赤茶色に色づくのが特徴かもしれません。
この日は晴れると思っていきましたが、途中で雨に降られてしまいました。空が青いと、紅葉、黄葉は空の色ときれいなコントラストを見せるのですが、この日はそのようにはいきませんでした。
また、このころになると、木々の葉が少なくなりますので、野鳥が見やすくなります。三宝寺池の奥のほうで観察をしていると、茂みの中に鳥の気配がありました。じっと目を凝らすと、くちばしがやけに長い鳥です。カワセミがほんの目の前にいるではありませんか。急いでシャッターを何枚か切ったところで、カワセミはキキーという鳴き声を残して去っていきました。
また、そろそろ冬の渡り鳥の季節です。優雅なオナガガモ、くちばしが平べったいハシビロガモ、まあるいキンクロハジロなど、シベリアから飛来が始まっています
12月も終わりになることには、落葉樹は枝の葉を落とし、次第に色彩感が乏しくなります。野鳥のさえずりに代わり、冬の渡りのカモが多くみられるようになります

駅から歩くと到着するボート池のほとりのイチョウ ボート池
北側の遊歩道 北側の遊歩道
北側の遊歩道 北側の遊歩道
三宝寺池 三宝寺池
三宝寺池 ハシビロガモ
茂みの中にいたカワセミ 厳島神社とあずまやを池の北側から見る
     
 三宝寺池のもっとも奥からの眺め    キンクロハジロ
     
     
 三宝寺池のラクウショウの紅葉   あずまや
     
     
     三宝寺池のカワセミ(たぶん、茂みの中にいたもの)
     
     
 マヒワの群れ    ボート池のラクウショウ
     
     
 バン    
     
オナガガモ

ダリア 小山恵一郎 2012年10月22日

10月上旬の頃でしたが、秩父の山里へ行きました。
ちょうど栗が実る時期でした。大きな栗の木の下には、口を開けたイガがたくさん落ちていました。
上からイガが落ちてこないよう、気をつけながら栗拾いをしました。バケツ一杯にもなる栗を収穫することができました
近くには日本百名山のひとつである、両神山があります。その麓に、ダリア園があり、9月から11月初めの期間だけ開園しています
300種類、5000株のダリアが植えてあるそうです。とても多様な品種と鮮やかな色彩が見事です。
山の斜面に沿って、植生されている花を遠くから眺めると、圧巻されるものがあります。
近くによると、大輪の物は手のひらをはるかに超えるものもあり、小輪のもののありと、多様です。
ダリアはキク科の植物だそうで、いわれてみれば、納得です。
秋の花といえば、菊を代表とするような黄色系のしっとりとした花が多いかと思っていましたが、
ダリアの色彩と多様さも秋の季節なのかと思うと、新たな花の季節感を知ったこの頃でした

水郷佐原のあやめ祭り 小山恵一郎 2012年6月17日

梅雨の晴れ間の6月10日、水郷佐原にある水生植物園に行きました。
ここは東洋一の400種150万本の花菖蒲があるそうです。野生のノハナショウブを江戸時代に江戸、肥後、伊勢などで改良して多数の園芸種ができたそうです。色も黄色、白のありますが、やはり紫色が似合う花だと思います。園内一面に咲き誇る姿は見事です。
野点では、花菖蒲を見ながら、サツマイモのお菓子を食べながらお茶を味わいました。
園内の水路を船で巡ると、低い視点から水辺の植物を見ることができて、趣が異なります。
午前中に植物園を巡り、午後からは佐原の街に行きました。
佐原は江戸時代から水運の街として大いに栄えた町で、そのころから、夏と秋の大祭には、高さ10mぐらいの山車が各町内から出て練り歩くそうです。10台ぐらいの山車が出るそうで、祭りは圧巻だと思います。
佐原には江戸時代からの古い街並みがあり、保存されています。しかし、昨年の地震で被害を被り、今でも土蔵が壊れたり、屋根瓦が落ちて修理中の家が多く残っています。
古い街並みの運河は、街並みを船で巡ることができます。
また、この地は伊能忠敬の出身地であり、記念館では日本全国を巡り日本地図を作った偉業を見ることが出来ます。
江戸時代に思いをはせる一日を過ごしました

水郷佐原水生植物園 野点
スイレン
こちらはハス
     
     
     伊能忠敬記念館
     
     
 古い商店。素顔屋(すっぴんや)の屋号がおもしろい    銀行の建物
     
     
 10mある山車。上に武者人形が飾ってある    お昼にうな丼を食べる
     
     
 小野川と街並み船巡りの船    
     
     
 江戸時代からある川の堰堤。街並み船めぐりの船上から    樋橋。30分おきに、橋から水が流れ出します。船上から