紀行文 その6

更新 2010年4月18日

奈良・京都へ 佐藤(旧姓荒川)陽子 2010年4月18日

早期退職した妹と春を訪ねて奈良・京都へ行きました。

初日は秋篠寺へ。
雨女の道中には珍しく暖かい晴天の日でした。40年前に訪れた時の佇まいのままですが、お庭の苔が見事になっていました。
昔は西日を取り入れて伎芸天を反射光の中で拝んだのですが・・・。十二神将も小ぶりで説明もないので拝観しながら想像を巡らしました。

第二日は東大寺へ。
この日は小雨の降る寒い日になりました。今回の目的は法華堂の仏様の拝観でした。
大規模な修繕を控えてこのままのお姿での拝観はもう出来ないようです。

俊乗堂も開扉され重源上人も拝観できました。

二月堂の休憩所を初めて訪ねましたがお水取りの声明の流れる中、持参の菓子とお茶で暖を取りました。

二月堂から戒壇堂まで桜を楽しみながら歩きました。
法華堂を拝観した後では四天王のみの拝観はチョット物足りない想いを抱きましたが、堂守りの方の説明に細部を更に拝見。

昼は寒いので猿沢の池近くへお好み焼きを食べに行きました。お客の半数が外国の人でした。これには驚き。
今は外国の人の行楽時期とのことで何処の店でも多いのだそうです。

午後は唐招提寺へ

最終日は妹の案内で御室の仁和寺へ桜見物に。サクラ便りに ちりぞめ とありました。
それでも見事なサクラの園で花の香りまで楽しみました。木を低く抑えるのには大変な苦労がいるのだろうなと感激。

帰りは
ニシンそばを食してサクラ漬けと豚マンをお土産にしました。

秋篠寺 二月堂休憩所
仁和寺の桜 仁和寺五重塔

42年ぶりの再会 小林憲一 2010年4月10日

 昨年の10月27日付けで伊賀上大兄がこの欄で紹介してくれたとおり、パラグアイへ行ってきました。昭和43年3月14日に大泉高校を卒業して以来、42年ぶりの再会です。本来業務のリポートの作成に時間を取られ少々遅くなりましたが、その様子を報告します。
 まず、何しに行ったのかというところから始めます。「日本のテレビ放送は来年7月に地上デジタル放送に切り替わります」というお知らせが、至るところで目につくようになりましたが、世界中で同様のことが起きています。地上デジタル放送(地デジ)の方式には、日本、欧州、米国の3方式があり、南米では日本方式の普及が進んでいます。昨年9月にペルーで開かれた地デジの日本方式に関する国際フォーラムを機に、普及状況の現地調査に出向いたという次第です。
 訪問した国は、3年前に決定して放送も既に始まっているブラジル、昨年4月に決めて放送実施へ向け整備を始めたペルー(ついこの3月末から放送が始まりました)、フォーラム直前に駆け込みで日本方式を採用したアルゼンチン、そしていまだ検討中のパラグアイの4カ国です。この辺の詳しい経緯については、「放送研究と調査」という月刊誌に書き、サイトにもアップしてありますので、ご興味があればご覧ください。2月号〜4月号の3回シリーズ書いています。サイトでの掲載は1月遅れのため、4月号が読めるのは5月以降となります。
NHK放送文化研究所http://www.nhk.or.jp/bunken/
     ↓
過去の「放送研究と調査」
   ↓
2月号
   ↓
本文PDF(http://www.nhk.or.jp/bunken/book/pdf/e01.pdf
3月号は(http://www.nhk.or.jp/bunken/book/pdf/f03.pdf

さてパラグアイの話に戻りますと、ここ2〜3年のうちに衛星放送「地球アゴラ」で伊賀上君を何回か見ていたにもかかわらず、ブエノスアイレスからアスンシオンに向かう飛行機の中で思い浮かべたのは、卒業アルバムのあの鎮念和尚の顔です。アスンシオンの空港で「坊主頭はいないなあー」と探しているうちに、にこにこしている顔に出会いました。色は多少アジア人より黒めだけれど背格好は同じようなパラグアイの人たちの中で、坊主頭でなくても、42年ぶりでも、分かるんですよ。不思議なもんですね旧友というのは。
ホテルの手配も放送局訪問のアポイントもすべて大兄がやっておいてくれたため、4つの放送局を訪問して技術部長と面談し、日本大使館の館員から話を聞き、商工会議所のメンバーとも懇談するなど、短い滞在期間のなかでびっくりするほどの取材ができました。リサーチャー、通訳、ドライバー、そして観光ガイドとあらゆる面で面倒を見てもらい、感謝感激です。唯一小生が事前に日本からメールでアポをとった日本大使館の書記官とも大兄は知り合いで、これも話がスムーズに進んだ原因です。
自宅で、奥様得意のニャンドゥティ(パラグアイ特産の手編みのレース刺繍)を拝見したり、アスンシオンの繁華街を散歩したりと、楽しい事もたくさんありました。
なになに、マチュピチュもナスカの地上絵もイグアスの滝の話もないのかって? いやー仕事で行ったわけですから、そんなところには行かなかったことになっています。その辺の微妙な点については、今度お会いした時に写真でも見ながらゆっくりと・・・
とにかく友達は大事だと言うことです。伊賀上さん大変お世話になりました。ありがとうございました。

アスンシオンの空港 豪邸と主の伊賀上君1
パラグアイの日本大使館 パラグアイの民放のキャスター卓
伊賀上君のご長男とイグアスにて 豪邸と主の伊賀上君2

           


松本へのドライブ 湊伸一 2009年11月23日

娘がこの春、工学系の大学院を卒業。社会人となり、この度、研修を終え、配属になったようです。
”お父さん、松本にソバ食べにいこ” 突然誘われて、行ってきました。
取り急ぎ、ETCを取り付け、下準備。娘と道中、恋愛談義やら、やる気まんまん、仕事の話やら、大いに盛り上がりました。
現地で見つけた石挽きソバ、水のきれいな地でいただくおそばはおいしかった。また、岩魚の塩焼きもよかったです。
帰路、山梨のほったらかし温泉で富士を眺めながらのんびり旅の湯を楽しみました。

紅葉狩りツアー 源(旧姓関根)恭子 2009年11月8日

新型インフルエンザが流行っているようですが、お変わりありませんか。
11月2〜3日、南東北へ紅葉狩りツアーに行ってきました。
朝9時40分新幹線で東京を立ち、新白河からバスで五色沼へ。
あいにく途中から雨が降ってきましたが、毘沙門沼入り口の紅葉が見事なこと。
その紅葉につられて雨の中遊歩道を散策したのですが紅葉がすばらしかったのはその一本だけ。
ちょっとがっかりしてバスに戻り次の目的地米沢、上杉神社へ。

西吾妻スカイバレーを通っていると、いつの間にか雨がみぞれに。
横なぶりに白いもの混じってきて、雪?と思っているうちに周りの木々がどんどん白くなり、あっという間に白銀の世界。
道路も白くなってきましたが、雪かきの心配がないので単純に喜んでいると、富山生まれの夫は車の運転の心配。
『上りはいいけれど、下りが大変なんだ』
ガイドさんの声も心なしか緊張気味。
でも、峠を越えると徐々に雪が消えて行き、あ〜、写真とっておけばよかったかな、と思った程。

上杉神社で直江景勝の「愛の兜」をみて、高畠ワイナリーで、ワインの試飲に群がる人々を横目にピーチジュースの試飲。
暗くなった中、今晩の宿がある蔵王温泉へ向かう途中、再度、雪が…。

朝、天気予報を見た夫に『今晩、雪になるって言うから、その用意をしていかないと』と言われ、余分にセーターなど持ってきたものの、本当に降るなんて。だって、まだ11月の初めなのに。

翌朝、ロープウェイで上っていくと、紅葉が終わり枯れ木になっているところへ雪が積もったので、紅葉狩りに来たというよりは、スキーでもしに来た気分です。
ロープウェイを下りて、まわりを少し歩いてみました。
撮ってもらった写真を見たら『冬ソナ』の世界。
そういえば、下りたところに雪だるまが作ってあったし…。

次は、山寺。1050段の階段。でも、岩の途中途中の小さな仏様や『閑さや巖にしみ入る蝉の声』芭蕉の石碑を見たり、写真を撮ったりで、一気に登ったのではないので、思ったよりずっと楽でした。

船頭のおじさんの歌を聴きながら最上川で舟下りをし、鳴子峡へ。
仙台に居た時に長兄一家と歩いたので、懐かしく思っていたら、地震で今までの遊歩道は一部通れなくなったとか。
展望台から眺めるだけの時間しかなかったけれど、まだもみじが残っていて見ごたえのある景色が楽しめました。
盛りだくさんのツアー、傘が必要だったのはちょっと残念だったけれど、紅葉と雪を堪能して楽しい二日間でした。

     
     

香港旅行 三東(旧姓渡辺)恵利 2009年10月22日

今回の旅は香港にいる友人から「今年は上海蟹を食べにくるんでしょ!」
というメールから行くことになりました。母に言うと是非行きたいというので、同行することになりました。
沖縄には9月に二人旅をしたのですが、海外それもフリ-でとなると少々自信がなかったのですが、なんとかなるさの勢いで行ってしましました。

香港に着いた日は天候も良く 夜にビクトリアパ-クに連れて行ってもらい百万ドルの夜景を目にする事が出来ました。
翌日は市内観光のバスに乗り 古い寺や昼の香港島の景色を見ました。
夜は念願の上海蟹を食べ 満足の一日でした。
蟹は体を冷やすので、生姜茶やス-プ等を飲むのだそうです。知ってましたか。
それと 手が生臭くなるのでレモン(柑橘物)の入った水で洗うのだそうです。
よく間違えて飲んでしまう人がいるそうです。気を付けましょう。

2泊3日の駆け足旅行だったので、香港のほんの一部が分かっただけでした。
今度は香港島の周りに点在している離島に行ってみようと思いました。
きっと 返還前の香港らしさに出会えるような気がします。

成田に帰り 母(84歳)をリムジンに乗せたらどっと疲れが出ました。
それは 香港空港の広さにまいってしまったからです。
ハブ空港と今騒がれてますが、旅行者(特にフリ-の者)にとって 相当慣れていないと無駄な時間を空港内で過ごすことになり、ともすれば乗り遅れる事もありえると思いました。

沖縄離島の旅はまた 送ります。

今年は 与那国,宮古島、石垣島、西表島、小浜島など良く行ったものだとおもいます。

初秋の蓼科高原 小山恵一郎 2009年9月22日

 9月12日、13日と、初秋の蓼科高原へ行ってきました。(この日は、同期会のスタッフは、同期会の写真の封筒詰めをしていたのですね。ごめんなさい)。
蓼科高原は八ヶ岳連峰のもっとも北側にある蓼科山の西の山麓に位置します。標高は1500mぐらいあるでしょうか。
ちょっと変わった趣向ということで、オーベルジュというジャンルの施設に泊まりました。料理に趣を置いた宿泊施設ということです。こういう施設であれば、帰りの時間を気にせずにおいしいお料理を食べることができます。夕食はシェフが腕によりをかけたフランス料理を味わいました
 翌日は、近くのピラタスロープウェイへ出かけました。蓼科山麓から標高差400mを7分で昇ります。山頂駅は、八ヶ岳の横岳と縞枯山の間で、標高は2200mあります。一気に気温が下がり、ここは11度でした。うすら寒いなかを、坪庭という名所を回ります。ここは噴火で飛び出た溶岩がごつごつしているところです。すでに高山帯ですからよく見ると、この辺りは背の低い松が、風に負けじと頑張って幹がなびいた姿が見られます。遠くには樹木は縞枯れ現象が見られます。樹木のてっぺん付近だけ緑で、その下は緑がありません。樹木が、その上に層をなしており、あたかも地層のようです。
ロープウェイを下りる途中、南アルプス、中央アルプス、北アルプスといった日本の背骨を形成する美しい山並みを見ることができます。日本の山岳風景が好きな方にはとてもいい場所です。

オーベルジュの朝 庭に面した通路
オーベルジュの玄関前 ピラタスロープウェイ
坪庭 坪庭からみた、樹の縞枯れ
ロープウェイからみた南アルプスの北側の山並み ロープウェイ駅の駐車場で

ロープウェイを降りて、車を北西に進めます。白樺湖を経て、霧ケ峰高原へ入ります。この辺りは初夏であれば、ニッコウキスゲに覆われるのですが、この辺りはすでに秋であり、夏の高山植物は見られません。車山の下のビューポイントに車を止めると、たった今までいた、八ヶ岳連峰、南アルプスはもとより、八ヶ岳の稜線と南アルプスの稜線の間に、富士山がぽっこりと姿を見せていました。

八ヶ岳連峰 富士山
南アルプス ビーナスラインの車山のビュースポットで

さらにビーナスラインを車を進めます。ほどなく行ったところに八島が原湿原があります。ここは霧ケ峰で最大の高層湿原で、1万2000年をかけて形成されたものです。このような高層湿原は人によって壊されやすく、とても貴重な場所です。広大な湿原の草地はすでに秋の気配が漂っていました

八島が原湿原 八島が原湿原
八島が原湿原 八島が原湿原
八島が原湿原

8月から地球にやさしいエコカーに乗ることにしました。確かに優れた車です。今回は自宅から、500kmのドライブをしました。途中、山岳ロードのアップダウン、中央高速の小仏トンネルでの30kmの渋滞があったにもかかわらず、25km/リッターで走りました。私たちは自然保護はもとより地球環境も考慮したいものだと思います。