更新 2007年10月3日
過日のNHK地球アゴラ出演の感想です。
今回は弊員2度目の出演で、NHKの方々も出演者は要領は判っているだろうからという安心感が感じられましてね、順調に準備が進みました。
でも本番の最中はやはり緊張しました。トチリもありましたしね。ひやりとした場面もありましたが、NHKのスタジオの方々の絶妙の対応に救われました。視聴者の皆さんは気付かれなかったことと思いますが。然し、自分の出番以外は他出演者の方々の御話しを結構楽しむ余裕もあったのは事実です。
放送終了後に番組を見たという友人知人から、明快な語り口で判り易く良かったという御感想を頂いて安心しました。
御座敷に2度も出ると要領がかなり判りまして、若しも更に御声が掛かって常連になれそうならここ一番もう少し頑張ろうかと勝手に厚かましくも思い込んでいます。
当初は家内が専門にしているパラグアイ刺繍の話はどうかという議論もあったのですが、地球アゴラのコンセプトが現在世界で発生しているホットなニュースをそこに在住する日本人の方に語って頂こうというもので、今回は山火事がテーマとなりました。当地では今回発生した山火事のことを、火がツナミの如くに襲ってくるという表現も出ています。
実は放送が終了した直後から雨が降り始めて夜半過ぎまで降り続いた結果、アスンシオンの空の汚れが綺麗に洗い流されて、翌日月曜日24日は早朝から抜ける様な青空が広がりました。黄色のラパチョという木が丁度満開でして、青空に映える黄色がまことに見事でした。写真を御参考までに添付します。御近所の家の前庭のラパチョで、毎年素晴らしい黄色の花を咲かせて通り行く人の目を楽しませてくれます。樹高は10メートルを超え、樹齢も40-50年は優に経過していると思います。この黄色いラパチョの花が終わると短い春が来て、猛暑の夏となります。日本の桜の如きで、花が咲き終わると若葉が出て参ります。月曜日も快晴であったのは午前中の数時間で昼前にはどんよりとした空気が再び空を覆い、未だ鬱陶しい空模様が継続しています。降雨の天気予報は全くありません。
地球アゴラで御紹介した山火事はその後も鎮火する様子は無く、降雨も相当量が必要であり、現状ではある程度まで燃え尽きて火が無くなるのを待つしかなさそうです。
伊賀上
10月1日
日本の今年の夏は、猛暑、いや酷暑、そして今も残暑だとか。
本当にお疲れ様です!
今年ちょうど梅雨の時期に帰国して7月半ば過ぎにパースに戻った私は、かろうじてその暑さから逃れられたようです。
ここパースは、雨、雨、雨 (こうして3つも並ぶと、雨って漢字、ホントに雨が降っているように見えますネ! 何だかヘンなところに感心してしまいました。)が例年になく長く続き、暦の上での冬もやっと終わりを告げたようです。 この冬は風邪が大流行して、我が家もご他聞にもれず、まず息子から(それもメルボルンから持ってきた!)、そして夫へ、そして滅多に風邪をひかない私へと移り、各々4,5日ずつ寝込んでしまいました。 他のことで、こんな見事な連携プレーができればいいのですが、順番にゴホン、ゴホンいいながらお互いなじりあっていたのが我が家の醜い現状でした。 常日頃、息子たちに風邪をひくのは自己管理が出来てない証拠、もっと規則正しい生活をしなさい、と言っていた私の持論も今回は虚しく、この風邪の猛威には勝てませんでした。
人間だけならまだしも、馬もインフルエンザにかかり、クイーンズランド州やシドニーの方では多くのレースが中止になり、多額の損害がでて、挙句の果てにこのインフルエンザは日本の馬から移ったのだと矛先を日本に向けてなじっていた競馬関係者もいましたよ。
さて、そんな冬も終わりを告げ、再びワイルドフラワーがきれいに咲きほころぶ春がやってきました。 前にも書いたと思いますが、ここは日本のように四季の移り変わりがはっきりしていないし、季節折々の風情も余り感じられないけれど、このワイルドフラワーがあちこちに咲き始めるこの時期にだけは、<春>という季節をいやでも意識することができます。 春の到来を告げるきれいな花々が一斉に咲き出す様を見て 何も感じない人っていないでしょ。 フツーの感覚を持っている人は、“わー、きれい、もう春だわねぇ” って心なんとなくウキウキしますよね。 ちょうど日本で桜が開花する頃のあの気持ちと同じじゃないかしら。
先週末にパース市の西側に位置するキングスパークという公園の花のフェスティバルに行ってきました。 この公園は観光スポットのひとつでもあり広大な敷地には戦没者慰霊塔を始め、ボタニックガーデン、レストランなどもあり、ピクニック、サイクリングも楽しめてオージーにとっても、人気のある公園なのです。 高台にあるため、パース市とスワン川が一望の下に見渡せるのも魅力の一つ。 そこから眼下に広がる景色を見て、“わー”っと歓声をあげない観光客は一人もいないこと請け合いです。
このキングスパークでは、 毎年この時期に春の到来を実証するかのように、花のフェスティバルが開かれるのです。 毎年様々なワイルドフラワーが観賞できるのは勿論、ユニークな展示やイベントもあるのですが、今年はなんと日本にスポットライトが当てられたのです。 日本庭園が(一応茶庭としてデザインされました)西オーストラリア州の植物を使って造られたり、生け花や、着物ショー、ちぎり絵展示、それに日本人のコーラスグループなどが花や春の歌を披露したりと盛りだくさんの催し物がありました。 花を観賞しながら日本文化にも触れることのできる今年の企画は大勢の人達を楽しませたようです。 その他にも先住民アボロジニの音楽とか、家族や子供向けのいろいろなアクティビティがあって、正に春の祭典でした。
和やかに花を観賞している人達を見て、ふと去年の春帰国した時に、見事に咲いた井の頭公園の桜を楽しんでいた人達を思い出しました。
お花見をしている人達の表情って本当に幸せそうで嬉しそうなんですよね。
それぞれ美意識や価値観が違っても、そしてその時のそれぞれの状況が違っても<花>を見るその瞬間は、誰もが心からきれいだと思うものなんですね。
そんな当たり前のことに改めて感心してしまい、何だか人々の幸せそうな表情からすごい発見をしたかのような気分にさせてくれた春の一日でした。
キングスパークで撮った何枚かの写真を添付します。
マグラー原口節子
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月曜日はレイバーデーの休日でした。オフィシャルに夏の終わりです。
BBQシーズンもおわり、市内ではレイバーデーの次の日から公立学校の新年度が始まります。前に住んでいたロングアイランド地区では其の週の水曜日からでした。みな夏の最後の3連休を楽しんでいました。
一時 寒い、という日が有ったのですが、このところさわやかな晩夏の日が続いています。日本も新学期が始まった事と思いますが、少しは暑さが和らいだでしょうか。
私は週末 昨年と同様、十日町旅館という所に行っていました。日本みたいでしょう? 新潟出身の日本人の方が経営する旅館で、週末だけ営業しています。経営者の方は漢方、鍼灸、などの治療院を市内で行っている方なので、お料理は薬膳です。そして薬草風呂に入れます。 場所は市内から2時間位のところで、スキーで有名なキャッツキルというところです。
山に囲まれて緑が多く、そしてニューヨーク市に水を供給している大きな貯水池があります。日本の観光客の間でも人気のあるアウトレットのお店から1時間位のところでもあります。自然が一杯残っています。週末は天気もよく、木々の一部は既に赤く紅葉し始めたところもありました。
周りになにも無く、(テレビも有りません,携帯もつながりません)、夜は星が、本当に近く、大きく、沢山見えます。小さなせせらぎが有り日本の温泉宿で裏に川が流れているような感覚です。動物を色々飼っていて、菜園もあり、そこでとれた新鮮な野菜を使った薬膳のお料理、ヤギの乳で作ったチーズなどが食べられますが、一番の目的は卵掛けご飯です。
去年 日本人の間の情報誌みたいなのに宣伝が載っていて、その卵掛けご飯にひかれて 行ってみたのです。 最近ではオーガニックの餌を与えた卵なども出てはいますが、生で食べるにはちょっと、、ですから。写真は 十日町旅館 (B&Bみたいな感じです)そして朝ご飯、これにお魚、ご飯、具沢山のお味噌汁、がついています、食べるのはまず果物から、地元のファーマーズマーケットのおおきなプラム、桃など季節のフルーツを頂いて、サラダ、これにはクルミなども入っています。そしてご飯やお味噌汁おかずを頂きます。胃が慣れて行くようにそういう順序で食べるのがよいそうです。
もう一つの写真は クリスマスツリーの植樹畑、旅館に上って行く途中に植えられています。 何年かここで育ってクリスマスシーズンに街にはこばれるのでしょう。
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平素御無沙汰しておりましてまことに恐縮です。
南半球のパラグアイはそろそろ冬も終わりになりますが、今年は意外に寒さが継続しています。春の到来を告げるパラチョの黄色い花が例年よりも半月以上の遅れで漸くぽちぽちと咲き始めました。未だに猛暑が継続している様子の日本の皆様に先ずは、残暑御見舞い申し上げます。朝晩は多少なりとも涼しいのでしょうが、まだまだ日中の暑さはさぞかしと拝察します。どうぞ御自愛下さい。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは89年振りの降雪を記録し、チリの首都サンチアゴでも雪景色が何度もあり、ここアスンシオンは雪は降りませんが未だに最高気温10-12℃という底冷えの毎日です。家屋がレンガで出来ていますから、冬場はレンガが冷え切っていて家の中は寒く、一方夏場はレンガに籠もる熱で家の中は言わばオーブン状態となり家屋内温度が外気温よりも暑いという状態も発生します。
冬場の本当に寒い日は暖炉に薪をくべて暖をとるのが楽しみの一つです。殆どの家屋には暖炉が設置されていまして、中には客間と居間、更に寝室にもという家もあります。暖炉で薪を燃やすのは、チロチロと揺れる火を眺めるだけで心が落ち着きますし、屋内の温度を上げて湿度を取る効果もあります。週末の夜に暖炉の火の前で熱いコーヒーを手に音楽を聴きながら過ごすのは日本では出来ないささやかな贅沢でしょう。費用はせいぜい薪代ですから。暖炉用の薪も燃やしやすい、燃えやすい木がありまして、しかも薪用に割ってあり、太さが凡そ7-8cm、長さ50cm位でしょうか、100本幾らで販売されています。勿論のこと、牧場主という方々は自分の土地に生えている木を人夫に切らせて1-2年乾燥させ、太いままで暖炉にくべて楽しんでいるという話です。
さて、日本では第二次安倍改造内閣が発足し、今年は政治が俗にいう政局で展開しそうですが、当国では来年の大統領選挙を巡って各政党が候補者を一本化するための激しい駆け引きが展開されています。与党内部では主流派・反主流派・風見鶏派入り乱れて主導権争いを行ない、一方野党もこれまた各政党が勝手なことを言い合い、野党連合が結成されそうかとなれば誰が代表となるのかで内輪もめ、結局は野党連合は画餅に帰して、またやり直し、各野党の中でも与党同様に主導権争いが行なわれており、傍から見ていれば政治の世界はいずこも同じです。55年体制を謳歌してきた自民党に該当するのが与党赤党(Partido Colorado と称されるので赤党と日本外務省も翻訳していますが、決して共産主義社会主義政党ではありませんで、むしろ全く反対、アンチ共産主義のゴチゴチです)で、嘗ては鉄の団結・一枚岩の団結を誇っていたものですが、今は昔。然し野党に対しては一致団結しますから、未だ暫くは与党赤党が野党を抑える構図が継続するでしょうから、これは極東の何処かの国みたいです。以前に居たチリもそうですし、アルゼンチンもブラジルも同様ですが、南米というかラテンの世界に住む人達は程度の差こそあれ政治大好き、小咄にラテンの世界は国民の数だけ大統領がいると茶化されるほどです。形だけの短い春が過ぎれば、暑い夏到来と共に熱い大統領選挙戦到来のパラグアイです。
最近、パラグアイ人気質について小咄風に書いている本を入手しました。この中からこれは面白いというのを今後適宜御紹介したいと思います。但し、あまり期待しないで御待ち下さい。期待するから失望と落胆があるのです。
今日はこの辺で。
伊賀上
8月31日
今日は7月7日、七夕ですね。笹の葉さらさら...と歌いたい気分ですが、イギリスはテロのことで皆頭一杯です。7.7テロから2年、今回は失敗しましたが、Glasgow空港では車がターミナルビルに突っ込んで火を吹いたのですから、危ないところでした。逮捕された8人の全員がここの国のNHS(健保)関係者で、医者がほとんどですから、国民のショックは計り知れません。テロリストたちは、この国が医者不足で外国人医者を受け入れていて、医者のように高資格者は入国審査も甘いというすきをついたようで、敵ながらあっぱれです。中東から来た彼らがまずは真面目に働き、病院関係者や患者の信頼を集めていたそうですから、現代版ジキルとハイドです。
新しいGodon Brown首相誕生後いきなり挑戦状をつきつけられたかたちですが、彼にはせいぜいタフな政策を期待したいです。所詮同じ労働党ではありますが、アメリカ追従のへらへら外交から軌道修正をして欲しいものです。国内の色々な政策も変更するらしいことを言っているので、お手並み拝見、2年で選挙があるので、国民の診断がその時下る予定です。
ところで、この国の公定歩合が又上がりました。何と5.75%です。我が家は、家のローンも終わったので、貯金の利率が上がるほど嬉しい限りです。ローンのある人たちは、1月の返済額がいくら上がるとそろばんをはじいていますが、もともと投資家たちが株の投資より家(不動産)の投資の方がリスクが少なくて儲かると見て買いあさっているから、これがインフレ率を引き上げているそうで困ったものです。おかげで、若いカップルたちがなかなかマイホームを買えなくなっているのです。私たちが若いころは、共働きしていれば誰でも買えたような良い時代でしたね。
WimbledonテニスをBSとかで見ている人たちは分かると思いますが、私が戻ってからこちらはとても涼しく、天気も最悪、昔(地球温暖化の影響が少ないころ)を思い出しました。私は、いまだに長袖で春頃の服装をしています。先日、最低気温が10度を切ったこともありました。ま、日本の蒸し暑い夏を思うと、このほうが正解なのですが、ここ数年地球温暖化のお陰で、30度以上になったりしているので、この国の人たちはやはり暑い夏が恋しいらしいです。今日は、女子テニスの決勝でヴィーナスが勝ったのですが、今回から男女の賞金額が同じになって嬉しいとか言ってましたが、私は男女同額に反対です。男子の試合のほうが圧倒的にハード(女子3セットのところ男子6セット)だし、選手の出してるパワーが違います。男子が優勝するのは多分、女子の10倍くらい大変なような気がします。
では、今日はこの辺で終わりにしときます。5月19日の集まりは楽しかったですね。企画して下さった方々に感謝いたします。
ただ、讃井君の訃報はとてもショックでした。2年1組の重要メンバーだったので、残念で仕方ありません。ご冥福をお祈りして
います。
日本は梅雨の最中かと思います。こちらも一時暑くなったのですが、このところ結構さわやかな日が続いていました。
7月4日は独立記念日でした。勿論全国的にお休みの日で、BBQと花火の日です。
毎年、晴れて暑い日なのですが、今年はなぜか肌寒く、雨模様でした。
独立記念日については皆さんご存知だと思いますので歴史は必要はないと思いますが、この日はペイトリオットカラーというか、国旗のカラー、赤、青、白が街にあふれます。体や、髪の毛なども色分けをしている人や、国旗柄の洋服を来ている人たち、、、アメリカ的です。そしてBBQをして、夜は花火というわけです。
恒例のホットドック喰い競争は今年は日本人の人が2位でアメリカ人が1位だったので、みんな嬉しそうでした。
雨にもめげず 花火の場所とり (日本のお花見の場所取りをおもいだします)をしながら食事をして、何時間も待っているのは大変そうでした。夕方から川沿いの道路が通行止めになり、場所が確保されます。
パトカーや、ヘリコプターが多くみられました。始まる頃にはおそらく空軍の飛行機だとおもいますが、マンハッタンの上を何回も通っていました。一番大きい花火は国連の近くから南側のイーストリバーの艀から打ち上げられます。メイシーズというデパートがスポンサーを毎年しています。その他にもブルックリンブリッジのあたり、コニーアイランド辺、小規模なものはあちこちで、催されます。
いま、乾燥が悪化している中西部は中止になった所も多くあります。
花火は雷雨だったら中止ということでしたが、此の時間はまだ雨だったので、遂行されました。
隅田川の花火を最高といつも思っていましたが、最近のアメリカの花火は結構進化しています。花火はイタリア系の移民の人達がつくっているのですが、色もきれいになり、ただ大きいのだけではなく、蛍みたいなものや、星の形、スマイリー顔、さいころ(なんでかよくわからないけど)など、打ち上げた時と形が変わるのやら、、、、なかなか良くできています。
ベランダからは2/3位がみえるのですが、写真をとるのはタイミングが難しく、普通、という感じにしか写りませんでした。今年は雨だったので、煙が低く漂っていて、かなり火薬の臭いがしていて音があちこちのビルに反響していました。花火は日本と違って、暗くなるのがいま一番遅いため、9時半位にはじまり、次々と打ち上げられて豪華ですが、30分ほどで終わってしまい、あっけない感じです。
日本のように1つづつゆっくり観賞するという感じでは有りません。この週末は4日の日からお休みを採る人も多く、学校ももうお休みになっているので、街中も夏休み気分です。でも本格的な暑さはこれから、去年のように停電が心配されています。省エネが言われていますが、私も電球を蛍光灯の物に変えたりしています。
ゴアさんの映画、皆さんご覧になりましたか?怖いですね。でもこういう事に関心を持っている人は見に行くけれど、行かない人たちが問題だと思います、(ブッシュさんに見せなくては) そういえばゴアさんの息子がワリワナ所持で捕まりました、前科もあるのですが、スピード違反で捕まったときに、ハイブリッドカーに乗っていた事が まあ、ほめられるたった一つの点だった、ということでした。
最近はパリスヒルトン、ブリッタニースピア、等々、3面記事にはことかかないアメリカです。
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