その27

更新 2025年1月1日

メリークリスマス そして謹賀新年 伊賀上 知雄 2024年12月24日

メリークリスマス そして謹賀新年
Merry Christmas and A Happy New Year
Feliz Navidad y Prospero Año Nuevo

盛夏のパラグアイより年末年始の御挨拶を申し上げます。
日本は今年は入梅と共に猛暑も到来した由にて日本の夏場は完全に亜熱帯性気候の国になったと思わざるを得ません。
一方で冬ともなれば大陸からの寒気到来これあり此れから寒気は厳しくなりましょう、どうぞ御自愛を賜りたく存じます。

みなさま 高橋 治美 2024年12月24日

 今年ももう残すところ僅かで、あっという間に一年が過ぎ、なのですが、最近、時間に加速度がついているように感じてしまうのは私だけでしょうか?
最近のニュースはNYも日本も明るくないですね。日本は安全ということを言われて来ましたが、それも揺らいでみえます。
NYは逆に安全ではないということが基本となっていますが、コロナ以来、精神的、経済的にダメージを受けた人が多くなり、個々の主張が強くなって
ますます協調性がなくなってきたように見受けられることが憂慮されます。
昨今では全く無関係の人を自分の感情だけで貶めたり、暴力の対象にしたりということが日常的に起こっています。

 その代表格のような人が次期の国のトップになるということが理解できませんが、なぜその様に支持されたのでしょうか。
日本でも盛んに報道されていましたが、なぜあのように票が伸びたのかは主に経済的な事と移民問題と言われます。
どちらもしっかり意見を聞いていればおかしい点がいくつもあるのですが、SNSなどで検索すると一方向にしか向かわずそれがいかにも正しく思えてくる様です。
関税を高くするということを言っていますので、庶民の生活が楽になるのとは逆方向です。
民主党の多いNY地区にバスで移民を送り込みこの近くでもコロナで休業となったホテルには大勢の人が歩道まで溢れかえっていました。
彼らの生活は市民の税金に依っていますし、日々与えられる援助だけでは困窮して犯罪に走る人たちがいるのも確かです。
現大統領の無策の様に言われていますが、実際にはかなりの政策がとられていますし、不法移民の送還は前回のT氏の時より多くなっていました。
T氏の政策がどのように我々の生活に反映されるのかは疑問視されています。
SNSや偽情報に惑われることなく、色々な情報を種々選択して自分の意見をきちんと言えるようにしておかねばならないと思います。

 日常の安全性の無さや来年の政策に対する疑問は多々ありますが、今年のクリスマスシーズンはコロナで旅行を控えていた人たちも
多く出掛ける様になってきて、街が賑やかです。
ロックフェラーのあたりは人でごった返していて、昼間でも歩くのは大変な状況で、交通規制が厳しくなっています。
バスもその区間は止まらず、車道に臨時の歩道が作られていたりします。
そして買い物客もコロナ以後の最高の人出。プレゼントなどに使う金額も多くなってコロナ前に戻ったかの様に思われます。
賑やかな飾り付けと音楽でこの時期ならではの高揚した雰囲気で埋まってみんな楽しそうに行き交っています。

 NYCも都市計画が進み、色々な箇所がきれいになっていきます。
昨年度に書きました、グランドセントラルマディソン駅は世界の中でも一番きれいな駅と言われていますし、
何回か改築されたペンステーション駅もマディソンスクエアガーデンへの入り口とともにほぼ改築が終わりました。
8番街の方のアムトラックの発着する駅がきれいになり、その外側周辺はおしゃれなレストラン街になっています。
セントラルパークの南側は公園を望むペンシルのような高層建物が増えています。
マンハッタンの中だけでなく周辺も整備されていくところが多く、クィーンズ側のロングアイランドシティは日本人の住居として人気があります。
ブルックリンも人気の地区で市内の地価が高騰する中おしゃれな良いレストランの開店はほとんどがブルックリン地区に見られます。
大きな日本のスーパーのある一角にはダイソーもあり、週末は日本人のみならず大変な人で賑わっています。
人気の漫画をテーマにした催しもあります。
NYCでもこの辺りは商業ビルが多いので昼食用のサラダバーや比較的安価な点心などのお店、ポケ、ラーメン店が多くなってきています。
またレストランもスペイン、メキシコ料理などが増えています。
地価の問題もありますが、マンハッタンの中よりは周りが発展していく様になってきています。

 そして2025年はNYCの生誕400年となります。世界史的には、オランダから東インド会社のハドソン、そして毛皮商人たち、
イギリスが今のマンハッタンを占拠ニューヨークと改名、そして独立戦争、等、ですが、市の記録では
1664年で350周年を祝うために改ざんされたという説もあります。これはまた次回にでもお伝えしたいと思います。

 日々の生活にはどこにいても十分に満足ということは無いかと思いますが、色々な所に行く機会があると
外から自分の住んでいる所での恵まれている点がわかります。来年も色々な所に行けることを願って、健康を維持したいと思います。
皆さんもどうぞお元気で佳い2025年をお迎えください。

謹賀新年 伊賀上 知雄 2024年1月1日

大泉高校20期 諸兄諸姉

謹賀新年
A Happy New Year
Prospero Año Nuevo

令和五年もあっという間に師走となり、令和六年新年を迎えることと相成りました。
20期生諸兄諸姉の皆様が御健勝で良い新年を迎えることを日本からは地球半周の地、南米の片田舎パラグアイから祈ります。

日本は暑い日々が続いて12月に入ってから漸く季節に合った寒気到来と相成ったそうですが当地は9月以来日中最高気温が
40℃を超える日々がちょくちょくとありまして、以来10月11月そして12月も最高気温41~43℃、時に35℃という“
涼しい”日があるという状況にありました。クリスマス前は41℃前後の蒸し暑い日々でしたがクリスマス前日とクリスマス当日は
しとしとと然もゆっくり降る雨天となって気温も25℃に下がりほっとしました。

私事でまことに恐縮乍ら今年8月末に引越しをしました。首都アスンシオン市から隣のフェルナンド・デ・ラ・モーラ市に引越しました。
隣と申しても大きく離れている訳ではなくて道路一本で隣町になるというだけで以前居住していた家からは車で10分弱の近距離になります。

前の家には都合24年弱の期間居住していて愛着もあったのですが、子供達3名が順次自立独立して爺婆二人だけになると
如何せん広過ぎ然も加齢に伴なう体力減退もあって維持管理清掃が辛くなってきたのです。
もっと小振りで使い勝手の良い家屋を探していたところ上記家屋が見つかったのでエイやで引越しを敢行しました。
多分終の棲家になることでしょう。

此の歳になって引越しをするとは想像もしていませんでしたが所謂断捨離もかなり出来てすっきりしました。
我が家には掛くも多くのモノがあったのかと驚きました。未だ使えそうな衣類や小物、食器類は御近所の教会にバザー用として寄付、
古くなっていた家電の類や家具も回収業者の方に連絡して引き取って貰いました。
売却代金を見込める話では当然にありませんで運搬費用として幾許かを渡すという方法です。

当国はサンチアゴ・ペーニャ新大統領が8月に就任し向こう5年間の政権運営に入りました。
1978年生まれですから未だ45歳の若い大統領で米国でも学んだ経済学者であり既に2015~2018年に財務大臣を
経験していることから国民はパラグアイ経済を安定成長路線に導いてくれるものとの期待感があります。
米国との関係は極めて良好で米国政府は陰に日向に現政権を支持しています。隣国ブラジルはルーラ・ダ・シルバ前大統領が
2022年に再び大統領に就任、もう一つの隣国アルゼンティンは2023年12月にハビエル・ミレイ大統領が就任しています。
ブラジル大統領は労働組合主義者と申してよい人物であり、一方アルゼンティン大統領は経済学者であった人物ですが
言動が激烈であることで名を馳せており、アルゼンティンを駄目にしたのはペロニズムに代表される勢力が政治を
牛耳っていたからだと舌鋒は相変わらず鋭いですね。

ブラジル・アルゼンティンという南米の大国、それも両国共に個性強烈な大統領を相手に
小国パラグアイのペーニャ大統領が政治経済安全保障で如何なる舵取りをしてゆくのか2024年は当地在住者にとっては
興味津々の年になりそうです。

改めて謹賀新年、令和六年2024年が同期生諸兄諸姉にとり良い年であることを祈ります。心身の健康第一と参りましょう。

伊賀上 知雄
令和六年 新春

新しい年へ 高橋 治美 2024年1月1日

この一年もあっという間に過ぎ、新しい年になりますね。
今年後半は色々あり、何回か日本に行く機会がありましたが、11月は声楽の発表会や、合唱の定期演奏会もあり、
忙しい時期で同期会には出席できず残念でした。

コロナがほぼ収束し、人出も多くなり、このThanksgiving は空港では長い列ができていました。
Thanksgiving の休みは日本のお盆のようなもので、実家に返る人が多く、我々の年代になると
子供達のうちの誰かの家に集まる人などが多くなってきます。
今年は我が家はHawaii にいる息子家族、NYにいる娘家族、との中間でLas Vegasで集合ということになり、
一週間ほど皆で過ごしました。Las Vegas も次第に街が広がって行き、新しいホテルやアトラクションが増えましたが、
コロナ以降どこも予約が必要となっているところがほとんどで、郊外の公園地帯も(自然の中の道路で人はほぼいませんが)
予約が必要になっていることに気がつかず、昼前にすでにその日の予約が満杯で入口から入れないところがあり、
自然を守るということは大事ではありますが、ちょっとがっかりでした。

今年はコロナが収まって来て旅行に幾度か出かけることができました。国内旅行はLa Guardia空港からでる便が多く
私のところからは距離的には近いのですが交通の便利さから私はJFK発の便を選ぶことが多いです。
JFK空港にいくのに今まではタクシーや配車サービスを使用していましたが、Grand Central Madison 駅ができたおかげで
車を頼まなくて済むことになりました。私の住んでいる所から2ブロックのところに一つ入口があり、駅に入れます。
ただこの古くからの入り口はエスカレーターが時間によって登りか下りどちらかになるためスーツケースが重い場合は
もう1ブロック先のエレベーターを使う必要があります。また前に住んでいたLong Island に行くのもこの駅から
行かれるようになり楽になりました。コロナの間に綺麗になったり便利になっているところも多いです。

このGrand Central Madison 駅は42St.のGrand Central 駅とつながっており、48St. のMadison通りまで
トンネル内を歩いて行けます。運行が開始されて一年近くになりますが、工事は2000年から始まっていました。
開設当初は閑散としていましたが、今では多くの人たちで賑わっています。ただここからNJ方面やAmtrakの発着駅である
Penn Stationへは地下鉄を利用する以外になく、Jamaica 駅 で乗るときに電車の着駅を選ぶ必要があります。
駅開設時にはGrand Central駅経由でPenn Station という電車がありましたが、
通勤客からの時間が余計にかかるという意見が多く寄せられ経由はなくなりどちらかのみということになりました。
トンネル通路には警察官や鉄道職員が常駐しています。LIRRやMetro North は地下鉄と違って夜中の2、3時間は電車が無く、
出入り口はその間は閉められるためホームレスの人も見かけず安心して通れます。
電車の乗り場は長いエスカレーターは2分近くかかる地下で、地下7階になるということです。

Grand Central 駅は1913年に開設されました。まだ蒸気機関車の時代ですが、この駅の前身はGrand Central Depot で
その開設は南北戦争直後です。Vanderbilt氏 は海運業で富を築き、鉄道事業にも進出した人として有名ですが、
この方、なんと11歳で父のフェリー会社で働き始めました。
その後フェリー業を16歳で自身で起業し、南北戦争時には北軍に蒸気船を寄付し、その後もその富によって
大学や色々な事業を発展させました。今も通りの名前として残っているほか、沢山の建物や事業に名前が残っており、
数年前に新しくできた展望台を備えた駅に隣接する新しいNYの名所もSummit One Vanderbilt という名前がつけられています。
Grand Central 駅は蒸気機関車時代に煙が充満し、地下トンネルで視界不良などでの事故もあり、
電化に向けて20世紀始めに改装工事となり通勤客と旅行客を分けるための2層構造とされました。
ホームに行く入口から人が歩けるトンネルが両側にありますが(私は歩くときはGrand Central 駅からMadison 通路に入り
途中からこのトンネルを経て通りに出ます)この旧トンネルからMetro North(NYの北に行く電車で通勤客が多い)の
電車のホームに上がる階段やエレベーターがあり、いまでも重要な通路です。ほかにも秘密のトンネルがあり、
あるホテルまで通じていて、大統領が使用していたと言われています。

新しいMadison 駅のコンコースは明るくDigital の広告も多く、また色々な人の作品で飾られていて、
草間彌生さんの大きな壁画があります。モザイクの壁画は一番目立つチケット売り場のある壁に起用されています。
彼女はNYでとても人気のあるアーティストで色々なお店とコラボしたり美術館でもよく企画展が開催されます。
彼女の斬新な色や形状の絵や作品はNYの人たちの感性に合うのでしょう。そのほかにも現代のアーティストの作品が多いです。
ここからJFK空港まではLIRRとAir Train を使用してほぼ1時間はかかりますが、道路の渋滞で時間を気にするよりは良いです。

まだまだNYの治安は良くないですが、街が少しづつ綺麗になり、活気を取り戻して行くことを願っています。
NYも日本みたいに綺麗になって欲しいです。
2024年が皆様にとってより良い年になり、安全で平和な世界になることを願っています。
健康で佳いお年をお迎えください。
                           高橋治美

大泉高校20期の皆様 伊賀上 知雄 2023年1月1日

新年明けましておめでとう御座います。
Happy New Year
Feliz Año Nuevo
日本よりも12時間遅れで令和五年、西暦2023年を迎えたパラグアイです。

当地パラグアイは祖国日本と時差12時間の他に気候も180度違いの盛夏で、連日最高気温35~38℃と公式発表されています。
40℃超えの日々もありますね。レンガ造りの家屋はレンガに熱がこもり壁に触れると暑いですし、シャワーの水栓を捻るとまことに心地良い
微温湯が此れでもかという具合に出てきます。

今年のトピックスとなるとウクライナ紛争勃発し未だに解決策は誰も見通せないことが第一(窺い知ることはできませんが当事者間では
水面下の熾烈な解決策模索が行なわれているのでしょうけど)、次いでサッカーW杯でアルゼンチンが36年ぶり3度目の優勝を飾った、
日本は急激な円安の進行(現在は1ドル133円程に戻っていますけど)、そしてコロナ禍収束も果たして何時になるやらという状況で、
世の中は常に非線形で動いていると認識せざるを得ませんでした。

南米各国は多少の違いはありますが基本は欧州からの移民難民で出来上がった諸国ばかりであるのは御案内の通りです。
当国もスペイン、イタリア、ドイツ、フランス、英国、北欧・東欧、旧ソ連、中東諸国(含むイスラエル)、アジアと御先祖の出自は様々です。
勿論ウクライナ出身者も正確な数字は不明ですが2~3千人は居るだろうというのがメディア関係者の話です。
紛争が始まって間もない頃、南部の都市ではウクライナ出身者がウクライナ支援を訴える集会を開いていましたね。

サッカーW杯でアルゼンチン優勝でブエノスアイレスっ子は歓喜に満ち溢れ、同地在住の友人の話では勝利の瞬間から
御近所では宴会開始となっていたそうです。緊張感溢れる決勝戦でしたから盛り上がるのも当然と思います。

個人的には今年の重大事と言えば長男と次男のところに2月と8月、其々第一子の女児が産まれ、晴れて爺婆クラブに入会となったのが一つ。
もう一つは悪化していた脊柱管狭窄症の手術を受けたことでしょうかね。

拙宅は豚児ばかり三名でしたから孫娘二人は理屈抜きに華やかで可愛いです。

10月の検査結果、1年前よりも狭窄症が進行していてこのままだと車椅子生活という最悪の事態になりかねないとの診断でして、
車椅子生活となると小生本人も不便ですが、家族に大きな負担と迷惑が掛かりますので、生活の質維持の観点から最後は確率の世界と
割り切って手術に踏み切りました。執刀医は此の分野では当国のトップクラスの技量の持ち主で失敗事例皆無というのも安心な要素でしたね。

手術は無事成功とのことでして、現在は毎日近くの理学療法士の元に通ってリハビリ継続、本当にゆっくりゆっくりではありますが、
少しは力が戻ったかなという印象です。焦らず慌てず諦めずで参りたいと存じます。孫娘二人と駆けっこをするという具体的目標を設定して
リハビリに励んでいます。

コロナ禍で相変わらず日本も揺れ動いていますが、日本の報道を見ていて思うのは街行く方々は例外無くマスクを着用していますね。
当地は真逆で、今や街行く方でマスク着用者を見つけるのが困難です。尤も医療機関勤務者は勤務中はマスク着用しています。
されど、スーパーマーケット、一般商店、レストラン、カフェ、銀行その他従業員諸氏も客もマスクを着用していません。

日本でマスク着用者が殆どなのは日本人の同調圧力の強さと指摘される方もいますね。小生はラ米世界での生活が長くなってしまった
せいでしょうか、自己責任と弱肉強食の感覚がラ米世界は日本よりも強いが故もあるのでは?と思えてなりません。
基本的に政府を全面的には信用していないという背景もあって、最後自分の身を護るのは自分しか居ない、という感覚を誰もが持っていると思います。
例えば隣国アルゼンチンは現在人口4千5百万人程度と言われていますが、国民の数だけ大統領が居ると昔から揶揄されているのは有名な話ですが、
当国も例外足りえません。嘗て駐在したチリでも同様でした。

嘗て20期の会報に投稿したこともあるのですが、「人を疑う情熱」が根本にあるからでは?と思えます。
そもそもラ米世界は欧州を中心とした移民難民で出来上がった諸国ばかりで、ユーラシア大陸が遥か昔ギリシャ・ローマの時代から様々な民族が
入り乱れ紛争が絶えなかった地域ですから、其処から海を渡ってきた方々同士、容易に信用はしませんし出来ません。
ですから移民局でも移民難民として入国する方々に対する審査は厳しいです。

「人を疑う情熱」と言うと性善説が多い日本人にとっては何て嫌な感覚と思われましょうが、見方を変えれば事前に事故が事件が起こらない様に
予防する効果もある訳でして、他人も自分も結果身を護ることに繋がるとも申せます。慣れると楽ですし便利でもありますね。
日本に一時帰国すると感覚のギアチェンジを即座に行なわねばならない不便さはありますが、数年に一回のことですからどうということもありません。

取り留めも無く記述してしまい申し訳ありませんでした。今年1年を振り返り感じた事柄でした。海外在住同期生の一人の見方でした。

脊柱管狭窄症手術を行ない、車の運転も自宅から半径1km以内で低速安全運転といいう条件があるので外出も侭ならない状況でもあり、
大統領府前をはじめとする市内の大型クリスマスツリーの写真は今年は割愛しました。何卒御寛恕を御願いします。

改めて謹賀新年申し上げます。心身の健康第一で参りましょう。元気が一番、笑顔が一番!

伊賀上 知雄
令和5年1月1日

ニューヨーク便り 高橋 治美 2022年12月29日

みなさま

あと数日で新年になりますが、お元気でお過ごしでしょうか?
コロナが蔓延してから何年も経っていますが、まだ終息する気配もなく、日本も冬に向かって感染が多くなっていますね。
アメリカもかなりの数になっていますがこのシーズン、やはり用心しながらも今までの閉塞感から脱出したいと言う人達がほとんどです。
クリスマス休暇から学校の冬休みと市内は旅行者もいっぱいです。
またターミナル駅、グランドセントラルは今週毎日満杯の人で賑わっています。

先月末、やっと日本の水際対策が緩和されて日本に入国することができました。
追跡ビデオ調査は無くなったもののややこしい書類をアプリで制作、異なった3つのQRコードを取得するという(説明文が96ページ!!!)
なんとも日本には来て欲しくないという感じのものでした。数時間格闘して取得しましたが、
結果、QRコードは検疫では必要なく、機内から出たところに大勢の係員が群がって来てそれぞれがバラバラ個別対応、
スクショはダメでWfiに繋げるよう要求され、感度が悪くなかなか繋がらず時間がかかりやっとつながったらコードの前の画面を見せて
色紙をくれて終わり、紙をひらひらとさせて検疫通過、紙はゴミ箱へ。QRコードは?
と言ってみましたが、手で追い払う様に無視でした。パスポートではQRコードを確認、それだけ時間が余計にかかっていました。
もう一つは税関で従来の紙の書類の窓口の方がすごく空いていて簡単に通過、というなんとも不思議な入国管理でした。
何時間もかけて3つQRコードを取得する意味があったのか不明でした。

日本では久しぶりでコロナ禍でできなかったことを片付けながらも友達とあったり、義実家のお墓まいりに行く途中で
前回ボツになった直島に行ったりもできましたので楽しく過ごすことができました。
日本人向けの旅行割引があり、どこも混み合っているようでした。
一緒に行った日本在住の方が申請していて、ホテルでクーポン券を受け取り宿泊費の精算の時にも使えるようになっていて
全体から引いてくだ去っていました。面倒な手続きをしてくださったお友達に感謝です。
天気も良く瀬戸内海の景色、食事、美術館を楽しみ、特に夕日と満天の星空はとても素晴らしかったです。
NYもかなり国内の観光客が増え特にこのシーズン多くなっていますが、日本は日常の生活の中での人がとても多く、
渋谷に泊まっていましたが朝夕の混雑はすごかったです。
夕方ほ毎日若者を中心に歩くのが困難なほど歩道が埋まっていて、これだけ人が多いとやはり感染対策は必要だと思いましたが、
全体的には対策が追いついていない感じがしました。

現在のNYはほぼコロナ前の普通の生活に戻っていて、外でマスクをしている人はほぼいないし、公共交通の中でもしている人が少ないです。
室内も普通に混んでいて、ただレストランや食品店の従業員はしていますが、お客側はしてないです。
病院などはまだ必要です。今でもTVで政府や市のワクチン接種の勧めがしょっちゅう流れ、検査所があちこちにあり、
検査キットは無料で(保険にもよりますが)1ヶ月8回分もらえます。
ワクチンを接種してもかかりますのでちらほら周りにいますが、重症化しないと言う事が重要で症状が出ない人や
潜伏期間にも感染力があるのでどこでかかるかはわからないので風邪にかからないように注意する、
インフルエンザの予防と同じ様な扱いとなっています。
このホリデーシーズンは人と会う機会も多く感染者も増えていることから人混みではマスクを推奨しますと言うことが
市から言われていますが今の所皆していない状況です。

NYの物価は日本と同じようにどんどん上がっています。コロナ禍での従業員不足、燃料費の高騰、原料不足などで品物も不足気味で、
食品なども一つのパッケージが小さくなったりもしています。
このホリデーシーズンは各地で必要な人たちに教会や慈善団体が食料品や衣類などを配布しています。
日本では場所にもよるのでしょうが、そう言う感じは受けず、アメリカより豊かな感じがあり時々耳にする情報とかけ離れた印象を受けましたが、
実際はどうなのでしょうか。

このクリスマス前から週末にかけて大寒波でした。東海岸からのフライトはキャンセルが多く家族の元に行く人たち、
旅行の人たちで混雑している空港では混乱が起きていました。
NYでは夜には−14℃まで下がり日中はほとんど気温が上がりませんでしたが。この数日0℃になって暖かく感じるほどです。
冬の寒さだけでなく夏の暑さ干ばつもひどくなって来ていて、世界中で言われている気候変動ですが、
本当に真剣に考える必要があると思います。
人工的に雨を降らすクラウドシーディングと呼ばれる(身勝手な)天気操作が、ある国では事あるごとに行われていて
世界の気候変化に拍車をかけています。数日の変化は変更できても周りの気温や湿度が変わってくるので長い目での問題は大きいです。
自然をコントロールすると言うことが将来にどのような影響を及ぼすか考え直す必要があると思います。

色々な問題点が世界中で顕著になっていますがやはり、家族と過ごしたい、楽しく過ごしたいと言う気持ち、
そして来年は世の中が少しでも良くなりますように、と思う心は万国共通ですね。
世の中が少しても良くなりますように、来年は皆様にお会いできますように、新しい年を健康で迎えられますように心より願っております。

                         高橋治美