その26

更新 2021年12月24日

大泉高校20期の皆様へ 年末年始の御挨拶 伊賀上 知雄 2021年12月23日

今年は元日から大晦日まで365日24時間、コロナウィルスに関する情報がメディアやネットで流れない日は無いというコロナ禍騒動で明け暮れた一年でしたが、
嘗て天然痘、ペスト等をはじめとする感染症が猛威をふるっていた時代も斯様な毎日を人類は過ごしていたのであろう、当時は医療水準が今日ほどではなかったし、
加えて情報伝達や情報解析技術もまだまだのこととて人類の不安の度合いは我々が感じる以上に高かったのであろうと思うところです。

当地は此の1ヶ月程、感染者数は一日当たり50~100人、時には20人、一方残念乍ら亡くなられた方々の数は一日当たり5~10人、偶にゼロという日もありました。
コロナウィルス騒動開始以来の感染者総数は本日12月23日時点で465,028人、死亡者数16,596人となっています(厚生省発表)。
全人口700万人の小国にしては抑制が出来ていると申せましょう。理由はワクチン接種が進んでいることと自然免疫が出来つつあることの2点に拠るというのが医療関係者の見方です。
当地居住の外国人もワクチン接種を無料で受けることが出来るという政府方針に感謝です。斯く申す小生も今日アストラゼネカ社製ワクチンの三回目接種を済ませました。
3回も接種するのかね?と思うも長年に亘って家庭医を御願いしている先生からは副作用の無い薬、ワクチンは世の中には存在しません、
残念乍ら其れが厳しい現実でして、罹患してからでは遅いのです、確率の問題として捉えて下さいとの説明を受けまして、接種会場に足を運んだ次第です。

政府は外出制限、集会実施上の注意点を発表していますが、市内を車で巡回するとコロナ禍発生以前と似た様な人出となっておりまして、
「コロナ慣れ」しているのか?とついつい思ってしまいます。マスク着用しないで歩いている方々も2割位いますし、入店する前の検温は今はどこも行なっていませんし、
手を洗うのも以前に比して雑というか手抜きをしているやに見受けられます。

毎年定点観測の如くに行なってきたアスンシオン市内主要部のクリスマスツリーの飾り具合ですが、今年は外出を控えていますので
申し訳ありませんが悪しからず掲載不出来ということで御容赦を御願いします。大統領府前のクリスマスツリーは如何な出来具合なのかと電話で問い合わせをしましたら、
「残念乍らコロナ禍が収束していないのでクリスマスツリーに使う経費を公立病院の経費に回すことにしたので今年は大統領府前のツリー設置は見合わせることにした。」
との極めて模範的な優等生解答でした。此の話を当地で親しく付き合っているパラグアイ人や日本人の友人に話したところ、
そういう風に答えておかないとやはりなあ・・・という奥歯にものが挟まった苦笑に満ちた答えばかりでして、そうだよなとお互いに再度苦笑しました。
奥歯にモノが挟まった物言いをするのは何故か?掛かる紙面で記述するのは差し障りがありますので近い将来に同期会で顔を合わす機会あれば
其の折に微に入り細に入りお話しするということで御寛恕を御願いします。

曲がりなりにも憲法で国の宗教はカソリック教と定めている(但し個々人の信仰の自由は保障されていて認められています)当国のクリスマス風景を些かなりとも御紹介しなければと思い、
拙宅のペセブレ(Pesebre)というクリスマスの飾りつけを御紹介します。クリスマスツリーよりも此のペセブレがクリスマス本来の伝統的飾り付けであるとする方々はラテン世界では圧倒的に多いです。
ナザレの方角に星がひときわ大きく輝いて救世主たるキリスト誕生を知った東方の三博士が急いでナザレを訪問してキリストに祝意を表している場面です。

写真1)ペセブレ全体 
後方の空に星がひときわ大きく輝いて空を流れているのが救世主誕生を現しています。中央の小屋がキリストが生まれたと言われている馬小屋で、
三博士と共に様々な動植物もキリスト誕生を祝うべく参集している場面です。

写真2)馬小屋部分拡大
中央に産まれたばかりのキリスト、其れを見守り祝福している聖母マリアと東方三博士

1)ペセブレ 全体 2)馬小屋部分拡大

キリストの誕生は12月25日、其れを星で知った東方三博士が急いでナザレに到着したのが1月6日とされているのだから、
クリスマス当日は三博士は馬小屋には居ない筈という理屈は脇に置いて救世主誕生を祝福しているというお話しです。

各御家庭それぞれに個性ある飾りつけをされていますね。拙宅では此の飾りつけはカソリック教徒である家内の専権事項にて小生は手出し口出しは一切できません(笑&汗)。

まだまだコロナ禍は続きそうですが、人類は今まで叡智を絞って感染症を克服してきたのであり、現代科学が総力を挙げて解決策を見出して
以前の生活が戻るに違い無いと思い定め、心身の健康第一で過ごしましょう。

改めて
Merry Christmas and A Happy New Year
Feliz Navidad y Prospero Año Nuevo
メリークリスマスそして謹賀新年


どうぞ20期生諸兄諸姉、良い年をお迎え頂きたく存じます。

伊賀上 知雄

ニューヨーク便り 高橋 治美 2021年12月12日

皆さま

 今年もすでに残すところわずかになってまいりました。お元気でお過ごしでしょうか?
ワクチンが開発されて感染者が少なくなってきてこれで終息に向かうかと思った矢先、また規制がかかるようになり、日本行きが遠のいてがっかりしているところです。
 NYCでは感染者は少ないのですが郊外や他州でワクチンに懐疑的な人が多い地域での接種率は低く、国全体では多いということになっています。
現在の状況ではワクチンで抑制という事が一番効果的であることから政府関係者や医療及び公共の仕事の従事者は義務付けられていて、
そのために職を離れる人もいて色々な遅れも出ていますし、人手不足によって流通に影響が出てホリデー商品、プレゼント用の他国から輸入しているものは品不足が続いていますが、
そのような中でも街全体としてはホリデーシーズンで賑わって活気があります。5番街は人が多く、歩くのはちょっと大変という感じです。
国外の旅行者はまだあまり見かけないのですが、州外からの旅行者は多く、閉まっていたホテルもかなり営業を再開しています。 
 その反面で犯罪が多くなり普通の時間帯、普通の場所でも事件が起こることが多くなってきました。人々の不満や精神的な抑圧もあると思いますが、銃犯罪やナイフなどの暴力は
無差別ということも多く、外を歩くときや駅などでは注意が必要です。時間帯を選び、人が多い場所や反対に人が見えない通りは避けて出かけるようにしています。
先日は東京でも電車の中の犯罪がありましたが、逃げ場のないところでは特に神経をつかいますね。NYCは80年代のNYの様な感じですが、日本でもみなさまお気をつけください。

 この様な状況でも私の所属する合唱団では2年ぶりに観客は1/3 ほどに制限をしましたが、先週コンサートをすることができました。
ワクチン証明必須、事前登録というでしたがその制限一杯に入ってくださり、またライブストリームをYoutubeで流し、
すぐに画面を上げたので数時間でかなりの方に見て頂くことができました。マスクをしての合唱でしたが声は届いた様です。 
ライブでは途中音声が途切れたところもありますが、音声の編集後のリンクがございますので、ご興味とお時間があれば覗いて見てください。
画像は男声の端の方が写っていなかったり、数人で前に出て歌った方達が写っていなかったりと色々ありましたが新しいことができて楽しめました。
私は楽譜を持っていないのですが、20曲ほどで重たくて肩が凝って姿勢も悪くなり歌いづらいので、という理由です。
毎年ほとんどの人が暗譜をしているのですが、今年は新しい方も多く、なぜか皆持っていました。歌の途中でソロやソリ(数人で歌う)の箇所もあるのですが、
前に出ないで歌った人たちはマスクをしているのでわからないですね。私も2曲で少し入っていますが。

https://www.youtube.com/watch?v=kRLp2eORMKw
 
 また新しいアトラクションがすぐそばにできましたので先日何人かで覗いて見ました。今NYCで一番人気の場所です。Grand Central の駅の隣で工事をしていたビルが完成して、
上階に展望台が作られ、窓は床から天井まで、また床と天井が鏡になっていて立っていると自分が無限に見えるという仕掛けで、
ビルから張り出したガラスの床の部分やガラスのエレベーターなどで、怖いかなと思いましたが楽しい空間でした。
流行りの顔認証で受付、途中で撮っている写真も後でキオスクにQRコードを写すと自分の分が見られダウンロードできる様になっています。
ただ前売りで人気も高いため当日に晴れるかどうかというのが悩ましいところです。一番人気の時間帯は夕方、陽が沈む前後なのですが売り切れ続出で昼過ぎの時間しかなく、
当日は昼頃まで霧の中という状態でしたが、入館する頃から晴れてきてとても楽しめました。ここを紹介した動画がありましたので、こちらもご興味がありましたら見てください。
色々なことが検索すればすぐに出てくる便利さはありがたいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=oXfMUeoad0Q

 世の中がコロナやその状況下で劇的に変化し続け、デジタル化など生活が色々変化しています。来年はどうなっていくのでしょうか。
我々にとって楽しく、暮らしやすく変化していって欲しいですね。そして落ち着いた平和な世の中になって欲しいです。
 来年こそは皆様にお会いできます様に、健康で佳い歳ををお迎えください。

                         高橋治美

パースからの御挨拶 マグラー原口節子 2021年12月8日

20期の皆様2年ぶりのご無沙汰です。
 
確か最後の投稿は2019年の12月ニューヨークからだったと思います。当時はまだコロナが世間に認知される前で7週間の長丁場の旅行でした。
ニューヨークからバージニア州、ノース&サウスカロライナ州、ジョージア州と南部地方独特の雰囲気の中、
昔大好きだった「風と共に去りぬ」の時代を彷彿させるような歴史的建造物や広大なプランテーションを目の前にして
体いっぱいに南部特有な匂いを感じた思えばコロナ禍では考えられない自由な日々を楽しめた時期でもありました。

年が明けた2020年の1月中旬にニューヨークから東京経由でパースに戻ったのですが、東京を出る前に夫に風邪の症状が出て
医者にインフルエンザではないと言われ安心したものの、パースに着いてからは私に同じような症状が現れたのです。
でも夫よりひどく咳が止まらず、熱も38度位出ることもあり、滅多に風邪をひかない私は長引く症状にちょっと不安になり
滅多に行かない医者に行ったのですが、その時はまだコロナなんて誰も知らず単なる風邪と診断されたのですが、
今から思えばもしかして私コロナに罹っていたのかもしれません! その後すぐですよ、コロナなるものが認知され猛威を振るって世界中を混乱に貶めたのは。

コロナ禍で明け暮れた昨年2020年は我が家にとっても大変な一年でした。2019年には前年に手術をした夫の予後もよかったので、
旅行をしまくった1年でしたが、去年はなんと健康には自信があった私に癌が見つかったのです。
すぐに手術、そして週1回の病院での抗がん剤治療が始まり、今年に入ってからは放射線治療が続き
今まで自分とは全く無縁だった治療生活を送ったこの一年だったのです。
でも先月一年間続いた点滴の為の病院通いも終わり、取り敢えず定期検査以外全ての治療から解放され2021年の年の瀬を迎えようとしている今日です。
久しぶりのこのHPへの投稿もそんな安堵感から出た心の余裕からかしらん。

一時は味覚障害などの副作用で食に対して全く興味を失い体重も減ったし、髪が抜けてくるショックも大きかったけれど、
ここの癌サポートシステムは本当によく機能していてチームでする予後の体と心のケアも充実しています。
全てが初めての経験だったけれど1ミリの不安もありませんでした。
私はジムでの運動指導を受けたり、豊富な種類から選べるウイッグやスカーフも借りました。これらみんな無料です。 
そんなサポートのお陰で予想外に早くテニスとゴルフにも復帰出来て、皆を驚かせました。
とにかく以前の日常を取り戻したいがために私本当に頑張りました! 医者からも私の努力と前向き志向が大きく作用したよとお褒めの言葉をいただきました。 
それと家族を初め友人達やクラブの仲間達の温かい支えが大きな励みになったことは間違いありません。

でも夫婦揃って病気を抱えている状態ですからこの先不安がないと言えば嘘になります。 
でも病気になったから、いや、病気になったからこそ気付いたこと、見えたこと沢山あります。人それぞれ感じ方は違うと思いますが、
私は夫婦で病気になってこれからが本当に夫婦集大成の時期だなって感じています。新しい歩みの始まりだと思っています。 
上手く説明できないけれど、負の感情よりも穏やかな心の平安のようなものを感じることが多くなったのは確かです。 
不思議ですよね、でもそんな光明を見出すことができるなんてこれ怪我のいや“病気の功名”? 

さて この5、6年、ずっと家のダウンサイズを考えていました。息子達がいた頃はまだしも、今ではプールや庭の草木の手入れ、
芝刈りも夫婦二人には負担が大き過ぎるし、家が大きい分スペースに不必要なガラクタも増え、ああ、なんとかしたいってずっと思っていました。
この国では日本と違い家族構成や状況の変化によってどんどん住み替えていくのが普通です。
うちの通りで動いていないのは私たちぐらいではないかしら。
それでです。今回二人が病気になったことで何年も決断出来なかったダウンサイズすることをすんなり決めることができたのです。 
今年の8月に現在建設中のアパート(日本で言うマンション)を購入しました。
来年の9月に完成予定なのでまだまだ時間はあるのでこれからゆっくり断捨離です。 病気持ちの高齢者の引っ越しは想像以上に大変かもしれません。 
後ろ向きに考えたら無茶かもしれません。 でも新しい目標と夢を持つことで新しいエネルギーも生まれてくるのは確かです。
ちょこちょこ建設現場を車で通って工事の進捗状況を眺めては胸を踊らせ、部屋のプランを見ながら新しい家具の配置や新しい環境での生活を
あれこれ想像して夢を膨らませているところです。

さてコロナ旋風ですが、ここ私がいるパースの西オーストラリア州は長い間厳しい州境の閉鎖と
一人の感染者でも直ちにロックダウンを断行するという州政府の強いコロナ対策で感染者ゼロの状態を長く保っています.。
オーストラリアの他の州や世界各地のコロナ禍のニュースを見ているとここは本当に平和そのものです。正に天国です。
特に規制もなく平常通りの生活を送っているし、州内での移動は自由ですし観光地はどこも予約で一杯の状況です。
去年世界中が厳しいロックダウンに耐えていた時期、確かここは1週間と数日間のロックダウンが2回ほどあっただけです。
州民は皆安全安心の生活の恩恵を受けているので州政府の支持率も高いです。
でも海外在住のオーストラリア人からは厳しい批判に晒されている現実があります。

今年5月にニューヨークにいる息子が一時帰国した時も西オーストラリア州首相は海外からの入国者数を突然カットしたため、
出発1日前に息子の乗るはずだったパース行きの飛行機がキャンセルされ否応なしにシドニーに行かされ、
そこで2週間のホテル隔離(自費です)を経てやっとパースに辿り着いた次第です。
当時政治家や一部のセレブ達がホテル隔離を免れていた事実があった為、政府の不公平な対応に憤慨していた
海外在住のオーストラリア人が大勢いました。それに帰国に当たり入国許可申請が必要で、どんな緊急事態でも2週間のホテル隔離は免れません。
ワクチン接種も2回終えて出発前のPCR検査が陰性だったにも拘らずです。 
その為大切な人の臨終やお葬式に間に合わなかったりした人達の怒りと悲しみのコメントがよくネット上に載っていました。
公のニュースには余り出なかったのは政府が批判されるからなのでしょう。 オーストラリア国民が自国に帰るのは当然の権利なのにもっと配慮すべきです。
特に他に類を見ない厳しい制限の西オーストラリア州は他の州や世界から度々“隠遁地”などと呼ばれ揶揄されています。
人気の高かった州首相も一部の人達からは独裁者とまで呼ばれるようになっています。

でもコロナ禍のお陰で息子はここに長期滞在できたという利点もあったのです。
ニューヨークではコロナが蔓延してすぐ殆どが自宅勤務となっていたのでオンラインでそれこそ世界中どこにいても仕事が可能になった訳です。 
息子の会社も会議の時は世界中あちこちからオンラインで参加しているそうです。 ただ時差の為に仕事の時間帯が違ったので結構大変そうでしたけどね。
息子も我々が起きる頃に眠りについていました。

今年ももうすぐ終わろうとしています。治療の副作用できつい時期もあったけれど、やはり西オーストラリア州の厳しい入国チエックの難しい状況の中、
ニューヨークから息子が来てくれたことが本当に頼もしく嬉しい事でした。
長男夫婦も近くで何かと私たちを支えてくれるし、私も日常を取り戻し好きなテニスとゴルフに復帰出来たし、
来年の引っ越しに向けてやる事がいっぱいあるしで、まだまだ元気で居続けなければなりません。

今年のクリスマスはここの我が家でする最後のクリスマスになります。ちょっと感慨深いですね。
コロナが収束し、早く世界中が安心して暮らせるようになるといいですね。
皆様の幸せと健康と世界の平和を願って

    Merry Christmas & A Happy New Year!!

ワクチン 高橋治美 2021年3月11日 

みなさま

 この一年、コロナでこの不自由な生活が普通になってしまっていますが、いかがお過ごしでしょうか。コロナの感染が早く治って欲しいですね。

 その救世主となるワクチンですが、NYは冬の寒波などによって輸送の滞り、保管場所、摂取人員などに加えて、反対派の妨害など
色々なことが起こりましたがやっと気温も少し上がり、接種場所の拡大などで今ワクチンの接種が急ピッチで進められています。
対象者は今はまだ必要とされる人達と65歳以上の人たちとなっています。しかし人口密度などで地域限定という場所もあり、
予約をしなければならない(オンライン)などのこともあり、なかなか思うように接種できない人たちもまだ多いです。
今週Johnson & Johnsonの接種も始まり加速されることで5月ごろには一般の人たちの摂取がほぼ終わるのではないかとも言われています。
感染者は減る傾向にありますが、まだ若い世代が終わらないと収束は難しい様です。
人口の20%以上が一回以上のワクチンを接種したことによって、必要な接種(2回必要なものについては2回目が終わってから)を終えた人同士では
マスクなしの少人数で屋内での会食ができるという指針が出されました。しかしその他の場所ではマスク、距離、が必要とされます。
こちらでは毎日、本当に多くの専門家、医者がテレビなどを通じてワクチンを打つようにということを「宣伝」しています。
そして、ワクチンの進行状況や、レストランなどの屋内飲食の制限、施設を開ける際の人数制限などなど日々更新されています。

 日本でも一部で接種が始まりましたね。Pfizer とModernaのようで、副作用がでたことなどが報道されて、
欧米の副作用より多いということでワクチンに対して消極的な見方がされているようです。こちらの事情、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが
ご参考までに。

 まず、なぜみんなワクチンを、となるのかは、コロナの感染によってあまりにも多くの犠牲が払われているからです。
死亡率はいうまでもなく、後遺症のひどさが挙げられます。Brain Fogという状態(記憶障害など)や味覚、嗅覚障害、
そこまでいかなくても頭痛、倦怠感など色々な症状が何ヶ月も続き、嗅覚などの障害は治らない可能性があるということも言われています。
普通だと再生する細胞が再生しない、食べ物がゴムを食べている様な状態、、再生しなかったら一生これが続くということは恐怖だと思います。
そのうち原因や治療法が解明されてくるのかもしれませんが、今はまだわからないことが多すぎて予防しかないです。
このワクチン、接種した人でもコロナが移ることもあり、移すこともあります。ただ非常に感染力が弱まるので多くの人がすれば感染が拡大することがないと言うことです。
これらのワクチンの製法は今までと違って新しい製法です。従来のワクチン、インフルエンザなどは弱毒化したウィールスですので
その病気の症状が出る人が見られます。そして今回のワクチンは培養に依るものでではないので短時間に製造ができたということです。

 私は1月14日に1回目のワクチン接種を終えました。主治医が日系のお医者さんでこちらのMount Sinaiというグループの傘下ですので、
65以上に拡大と言った次の日にお医者さんのオフィスで予約をとって頂き、病院での摂取でした。結構な人数ですが時間も予約でしたので、
入り口でキオスクに入力後、受付でIDを出して私の情報が入力されているか確かめ、次に別の場所で数人並んで名前を確かめた上、
一人づつ部屋に誘導されドクターがさらに問診の後接種でした。
問診はすでに情報にあるものとほぼ同じですが、こちらでは(手術のときなども)何回も確かめます。
アレルギー反応(今回は卵とかは使用してないものですが一応ありました)や、癌の既往症などについても再度ありました。
注射が終わってシールに観察期間(15分)の終了時間を記入されて胸に貼り、移動、次の待機場所の入り口でチェックを受け部屋に入り、
そこでまたドクターに一人づつ記入されて、時間になると誰々さん大丈夫だったら帰ってもいいですよ、と言われて帰れました。
その際にこういう症状の時には救急病院へ、こういう症状の場合は受けた病院の電話相談窓口(みたいなところ)に電話する様にという注意書きをもらっています。
1回目は熱も出ず、注射場所は他の予防接種と同じ程度の腫れ、痛みで2日ほどでなくなりました。
しかし私は体質的に(子供の頃から)風邪や疲れでリンパ腺が腫れることがあり、接種した側の脇の下のリンパ腺が腫れました。
さほどひど大きくもなく痛みもなく、これは2週間ほどでなくなりました。

 2回めは2月8日でPfizerは3週間(実際には17日から26日ぐらいの幅があります)Moderunaは4週間ということで、
私はすでに1回目の予約時にどちらでも良い日にちで2回目を取ってあったので摂取がPfizer でそのままこの日付で確認されました。
1回目と同じ場所ですが閑散としていて、確かにこの日数の幅があるので人はばらけるのですが、ちょっとびっくりという感じでした。
1回目に渡された接種証明カードで名前チェックのみの受付で処理され摂取場所の名前確認へ、ドクターや看護婦さんが暇そうにしていました。
2回目もすぐに終わり15分の経過時間を経て帰りました。 2回目は熱が出る人が多いということを聞いていたのですが、その日は何もなく、
2日目の夕方38℃ちょっとあり、水をしっかり飲んで、3日目の朝は37,5位に下がりましたが、1週間ほど午後37℃前半の熱がある日が数日という感じでした。
熱のせいかワクチンかはわからないのですが、血圧はかなり上がりました。昨年の自粛中の運動量などで血圧が少し高くなっていたのですが
この数ヶ月安定していた血圧が上が178まで上がって頭痛もありました。しかし血圧は3日目の朝には回復して通常よりは少し高めでしたが数日で通常に戻りました。
血中酸素濃度は高いままでしたので心配ではありませんでした。私の場合はリンパ腺はやはり腫れて、今回は1ヶ月たった今も少し残っています。
これは前回と同じで痛みもないので電話で報告はしましたが特に処置や受診などの指示はありません。

 Pfizerのワクチンの人はだいたい2回めに熱が出る人が多い様です。これは体格の差があるのかどうかはわかりませんが、
アメリカの薬はアメリカ人の体重基準で作られていると言われます。
しかし私は体重が少ないから例えば1/3で良いかということではありません。薬や注射などは効き目の現れる最低量というものがあるので、
麻酔の様に体重によってということはないです。しかし日本人の人たちに伺うと熱が出る人が多いですね。民族的な違いや体格が関係あるのかどうかはわかりません。
今の所人によってという事で、だいたい1、2日で収まる様で、ひどいときには解熱剤を飲んで下げる様にという指示がありました。
Modernaのワクチンを受けた人は筋肉痛が出る人が多い様です。
私のお友達はご主人がアメリカ人ですが、一緒に行って、彼女は次の日、起き上がるのが大変でお水とトイレだけでしたと言ってました。
ご主人はなんともなかったということです。筋肉痛は通常1日ぐらいで回復する様ですが、知り合いのお医者さんで(中国系アメリカ人男性)
4日ぐらいは腕が上がらずに洋服を着るのも大変だった、と言う方も。これも人によるという事でしょうか、、
市内ではPfizer の方が多いのですがModernaの人たちからは熱が出たと言うことはあまり聞いていません。それぞれ違いがあるのかどうか、
実際のところは不明ですが症例としてはこのようなことが起こりうると言うことです。ショック状態の話は私の知り合いの間では聞いてないです。
J&Jはまだ受けている人が周りにいませんが一回で済むと言うことでこのワクチンを接種したいと言う方、それまで待っていたという方も多いです。

 どの様な予防接種でも副作用が出る人はいますので、自分の体質を知っておくこと、そして一番良い体調にしておくことが大事ではないかと思います。
他の予防接種などと間を空けてする、また薬などを飲んでいる人や既往症のある方は主治医に相談することも大事だと思います。
副作用は体の弱い部分に出ると思われます。今こう言う状況ですので、家に体温計はあると思いますが、酸素濃度を測る簡単な器具もありますので、
確かめて見るのも良いとか思います。私はそれに加えて血圧も測定していました。熱や血圧上昇が見られても下がる傾向も見え酸素濃度は濃いままでしたので、
(97以上が良い状態です)安心でした。

 接種をする判断は個人個人ですのでご自分や家族のことなども含め総合的に判断して欲しいと思います。まだまだ用心が必要ですが、
自由に行き来ができ、みなさんと楽しく会える日が早くくることを願っています。
                     髙橋治美