更新 2011年8月7日
今年の春、花と絵画を訪ねてベネルクス三国を巡る旅に行きました
1. ベネルクスへ
成田から約12時間、オランダのアムステルダムのスキポール空港に着きました。上空から見るオランダは、平らで緑が多い地との印象です
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アムステルダム着陸間際 | ||
2. オランダ、ハーグとその周辺
最初に訪れたのはハーグです。オランダは経済と政治が分離されており、ここは政治の中心地です。緑の多いきれいな市街が整備されています。平和宮と呼ばれる国際司法裁判所が設置されています。所長は小和田
恆さんです。マウリッツハウス王立美術館があり、オランダの三大画家のひとりである、フェルメールの作品が所蔵されています。「真珠の耳飾りの少女」を始め、有名な絵画を間近に鑑賞することができました。ガイドにより絵画の解説を聞くと、絵画の意図が良くわかり、非常に印象深いものになります。
次に、デルフト・ブルーの陶磁器で有名なデルフトに向いました。陶磁器は中国や日本の影響を受けたものです。旧市街には、12世紀の教会があります。この協会は傾いているようです。
次は、キンデルダイクという村に向いました。ここにはオランダの代表的な風景である、水車が並んでいます。世界遺産となっています。オランダといえば、どこにでも風車があるように思えますが、今はごく限られた場所でしか見ることはできません。
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国際司法裁判所 | マウリッツハウス王立美術館 | |
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ビネンフォフ(国会議事堂) | デルフト焼 | |
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デルフト焼で作られた、レンブラントの「夜警」 | デルフト旧市街の教会 | |
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キンデルダイクの風車群 | キンデルダイクの風車群 |
3. ベルギー、ブルージュ、ゲント
ブルージュ、ゲントは、フランダース地方と呼ばれる地域にあります。
ブルージュは、「橋」から由来が来る通り、運河に多くの橋がかかる街です。旧市街は13世紀ごろの中世の面影を色濃く残す世界遺産です。街の真ん中に「マルクト広場」があり、ひときわ高い鐘楼があります。高さは83メートルです。366段の階段を登ると鐘がある市街を一望できる場所にたどり着くことができます。また、旧市街は運河クルーズを楽しむこともできます。世界遺産となっている豊かな自然に囲まれた修道院、ベギン教会があります
ゲントも中世の面影を残す市街があります。12世紀に建設が始まった聖バーフ大聖堂には、「神秘の子羊」というキリスト教の宗教画があります。グラスレイと呼ばれるギルド・ハウスが並ぶ中世の港が残っています。
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ブルージュのマルクト広場、後ろの建物は市庁舎 | ブルージュの鐘楼 | |
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鐘楼のカリヨン | 鐘楼から見たブルージュの街並み | |
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ブルージュの運河クルーズ。前方は聖母教会 | ブルージュの運河クルーズ。前方は鐘楼 | |
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ブルージュの運河クルーズ | ブルージュの街並み | |
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聖母教会をバックに | ベギン教会の中庭 | |
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グラスレイ | 鐘楼をバックに | |
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聖ミカエル橋 | 聖バーブ大聖堂 |
4. ベルギー、アントワープ、ブリュッセル
アントワープは世界有数の港を有する都市ですが、17世紀の画家ルーベンスが多くの作品を生み出したところです。フランドル地方で最も大きなノートルダム大聖堂があります。聖堂内には、“フランダースの犬”のネロ少年があこがれたルーベンスの三連祭壇画が飾られています。
ブリュッセルはベルギーの首都です。ヨーロッパでも屈指の王立美術館があり、15世紀から現代までの絵画を鑑賞することができます。ブリューゲルやルーベンスなどのオランダ、ベルギーなどの古典美術を見ることができます。観光の中心は17世紀の建物で囲まれた「グランプラス」という世界一美しい広場です。ブラバン公の館、ブリュッセル市庁舎などがあります。近くには、ジュリアン君と呼ばれる小便小僧がいます。昔ブリュッセルの街に仕掛けられた敵の爆薬の導火線におしっこをかけて街を救ったとか・・。また、チョコレートやワッフルのお店も周りにたくさんあります。
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アントワープのマルクト広場から見たノートルダム大聖堂 | アントワープの市庁舎 | |
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ルーベンスの「聖母被昇天」 | ノートルダム大聖堂 | |
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王立美術館(マグリット美術館) | ブリューゲルの「ベツレヘムの戸籍謄本」 | |
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グランプラス、ブラバン公の館 | グランプラス、ギルドハウス | |
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グランプラス、ブリュッセル市庁舎 | グランプラス、ブリュッセル市立博物館 | |
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ムール貝のワイン蒸しとベルギービール、シメイ | 小便小僧 | |
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チョコレート屋さん | ワッフル |
5. ベルギー、アルデンヌ地方
ベルギーも南へ行くと起伏に富んだアルデンヌ地方になります。この地域には中世の古城が多く存在します。アンヌボワ城は、フランス式庭園が美しいルイ14世風の城で、噴水、池などなどを配したウォーターガーデンで有名です。モダーヴ城は13世紀からの城で豪華な調度品で有名です
デュルビュイは人口500人ほどの世界で一番小さな町ですが、小さなリゾート地、グルメの町として知られています
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アンヌボワ城 | アンヌボワ城 | |
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アンヌボワ城 | アンヌボワ城 | |
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モダーヴ城 | モダーヴ城に通ずる並木道 | |
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デュルビュイの古城 | デュルビュイの街並み |
6. ルクセンブルグ
この国の歴史はローマ時代にさかのぼるのですが、以後大国の覇権主義に翻弄され、1890年に独立国になったそうです。ルクセンブルグ市は地形が要塞都市を生み出し、旧市街は世界遺産です。旧市街にはノートルダム大聖堂などがあり、新市街が広がる深い渓谷をまたぐ高さ43メートルのアドルフ橋があります
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アドルフ橋を眺める | アドルフ橋 | |
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ノートルダム大聖堂 | ノートルダム大聖堂 | |
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旧市街から新市街を見る | 喫茶店で食べたケーキ |
7. オランダ南部
ベルギーやドイツ国境にあるマーストリヒト旧市街には、1000年頃から建てられた聖母マリア教会や聖セルファース教会があります
南部の国立公園にゴッホの森があり、国立クレラー=ミュラー美術館があります。ここではゴッホの「自画像」、「アルルの跳ね橋」、「夜のカフェテラス」など有名な絵画と出会えます。ここでは絵の写真撮影がOKでした。
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マーストリヒトの聖母マリア教会 | 聖ヤンス教会(左)と聖セルファース教会 | |
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市庁舎 | ヘルポールト | |
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ゴッホの「自画像」 | ゴッホの「アルルの跳ね橋」 | |
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ゴッホの「糸杉」 | ゴッホの「夜のカフェテラス」 | |
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近郊 |
8. アムステルダム
オランダの首都であり、北のベニスといわれる160以上の運河と1500以上の橋を持つ水の都です。市街地は北部にあるアムステルダム中央駅を中心とした放射状の構成です。
市街地の中央に美術館が集まっています。国立博物館はオランダ絵画を一堂に会した国内最大の博物館です。世界三大名画である、レンブラントの「夜警」があります。絵の大きさに圧倒されるとともに、集団肖像画の表情や視線の精密さに感心してしまいます。ヴィンセント・ファン・ゴッホ国立博物館には、「ひまわり」などゴッホの生涯にわたる多数の絵画をみることができます。美術館には、リュックサックを背負っては入場ができませんのでご注意を。また写真撮影もほとんど許されていません。絵葉書の売り上げが減るのが理由とか?
ここでは運河クルーズやアンネが隠れていた家を訪ねることができます
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アムステルダム市街 | アムステルダム中央駅 | |
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アンネの像 | 西教会 | |
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ヴィンセント・ファン・ゴッホ国立博物館 | 国立博物館 | |
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運河めぐりのボート | ||
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運河クルーズ | 運河クルーズ | |
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運河クルーズ | 郊外の風車 |
9. チューリップトレイン
北部の小さな街、メデンブリックとホールンの間には、田園地帯を1時間かけて走るSLがあります。途中にはチューリップ畑もあります。列車のデッキで風景を撮っていたら、チュッリップ畑のスプリンクラーの水が列車まで届き、ずぶぬれになってしまいました。途中、チューリップ畑に囲まれた駅があり、一時停車しましたが、そこのチューリップはまだ咲いていませんでした。咲いていたらきっと絵になる風景でしょう。
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メデンブリックにて | メデンブリックにて | |
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中間駅にて | チューリップ畑 | |
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チューリップ畑 | ||
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チューリップ畑 | 中間駅にて |
10. チューリップの公園と花パレード
オランダ中部、リセの近くに花のテーマパーク、「キューケンホフ公園」があります。広さ32万uの敷地に600万株の植物が植えられているそうです。この時期、チューリップを中心に花壇は色とりどりのお花で埋め尽くされているのですが、私たちが訪れたのは夕方であいにく小雨模様であり、花の写真をきれいに撮れなかったのが残念です。近くのハーレムという地では、年に一日、春の花パレードが開かれます。花で飾った山車がキューケンホフ公園から練り歩くのですが、私たちがパレードを見学出来たのは夜の9時過ぎで、きれいな色で山車を見ることはできなかったことが残念です。
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お花畑 | お花畑 | |
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お花畑 | お花畑 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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キューケンホフ公園 | キューケンホフ公園 | |
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花のパレード | 花のパレード | |
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花のパレード | 花のパレード | |
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花のパレード | 花のパレード | |
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花のパレード | 花のパレード |
11. 帰国の途
ベネルクス三国は経済的には密接な関係ですが、お国柄はそれぞれ異なっています。花を見るなら春の季節はよい季節です。絵画が好きな方にとっては、ゴッホ、フェルメール、レンブラントなどの絵画に出会えることは素晴らしいことでしょう。スキポール空港から飛び立った飛行機は、白夜の北極圏を日本へ向かいました