その8     

更新 2008年11月6日

アメリカ大統領選挙 高橋(旧姓佐藤)治美 2008年11月5日

今日は選挙日でした。今回はアメリカ中、(世界中?)の注目の選挙でした。2年間、25億ドルをかけて行われ、ヒラリーさんが初の女性候補として、そしてオバマ氏が初の黒人候補として参戦し、関心度が高まりました。指名の段階でオバマ氏が民主党の正式候補となり、若さと白人でない候補と言う事でどこまで票をのばせるかが感心の的となっていました。
明日のニュースでオバマ氏の勝因、マケイン氏の敗因等が詳しく分析されると思いますが,マケイン氏の場合は副大統領候補を未知数のペイリン氏を選んだという事があると思います。ヒラリーさんとは全く違うタイプですが、経験が少なく、インタビューに適確に答える事が出来なかったことや、そっくりさんの女優さんの印象が強まったことも有るかもしれません。
オバマ氏とマケイン氏の討論会はマケイン氏のオバマ氏に対しての反対という態度が目立ち、政策がはっきり説明されないという事がありました。これでオバマ氏はポイントを随分上げたと思います。

アメリカの選挙は最終的な投票は今日行われましたが、これは州の選挙人を確保するというもので、エレクトラル投票と言う物です。各州には選挙代表者とも言うべき人がいて、これは人口によって人数が違います。人口密度の高い州は多いということです。例えば一つの州に10人の代表がいたとすると其の州で一般の人達の投票によってオバマ氏の票が多ければ其の10人全てをオバマ氏が獲得します。其の数がエレクトラル投票の数となります。
270票とれば当選と出ているのはこの集計です。いつも東海岸、西海岸はほとんどが民主党の青い色で埋まります。真ん中や南部は共和党の地盤といえますが、今回はフロリダなども共和党が減り、民主党が優勢でした。
今回は選挙に感心を示した若い人たちが多かったようで,彼らはオバマ氏支持でした。

NY市内もおそらく過去最高の人が投票をしたと思われ、場所に寄っては3、4時間ならんでの投票でした。日本と同じで、選挙登録をするとお知らせがきます、そして住んでいる住所によって投票場が決まっています。だいたいは学校等ですが、全国の学校はこの日は普通お休みで、父兄面談に宛てられています。お知らせと写真付きIDをもって行くと順番に台帳と照合して、名前を確かめ,サインをして、投票が出来ます。この確認に手間取ります。テレビでご覧になったかもしれませんが投票は各州によって形態が違います。オバマ氏の手元には大きな紙の投票用紙が有りましたが、これは書き込み式です。
その他 選挙用の機械、タッチパネル等、NYは選挙用の機械が投票場に設置されます、カーテンを開けて入る箱の様なものです。カーテンから出てくる候補者をよくニュースで写していますね。其の中はレバーが有って、独り毎に係員が確かめ、入ってからレバーを左に倒してパネルの小さいつまみを動かせるようにします。
パネルは左から民主党、共和党、そしてその他の党、大統領候補は民主、共和だけですが、その他にも選出する議員などの候補者がいますので,その他の党があるというわけです。オバマ氏に入れる場合は其の横のつまみを左に倒すとオバマ氏の横のボックスにチェックが現れます、このように何名か選挙候補の人たちの横のつまみを動かして行き、最後に最初のレバーを逆に倒すと其れで投票が終わりというわけです。そしてそのボックスの集計をしてNYの合計が出ます。

今回の選挙で2名の候補者はお札ならぬおまじないの物をもっていました。オバマ氏はいくつか有って、彼はクリスチャンですので、聖母子像もあるのですが、ヒンズー教の猿の神様が有ります。マケイン氏もいくつか有りますが、手首には日本で見かけるようなゴムのスポーツ腕輪みたいなものをしていました。又それぞれ選挙の前日には必ずする事というのがあり、オバマ氏はバスケットボールをするとか、した時には勝利しているという事を言っていました。アメリカ人も結構縁起を担ぐのですね。

と、この所選挙一色でしたので,現大統領のブッシュ氏は全くニュースになりませんでした。このところの経済不安を取り除いてくれることを国民は新しい若い次期大統領に期待しています。

中国 高橋(旧姓佐藤)治美 2008年9月7日

皆さん、暑い夏、豪雨、大変でしたね。温暖化の影響でしょうか、熱帯のような気候ですね。今日はNYもハリケーンが北上した為に午後大雨となりました。ハリケーンの発生も温暖化の影響で多くなると予想されています。

今、パラリンピックがはじまりましたが、オリンピックは皆さんしっかりテレビでご覧になった事と思います。日本からは近いので、現地にいらしたかたもおいででしょうか。我々の高校時代は毛沢東語録が出回っていましたが、近くて遠い国もオリンピックで日本が東京オリンピックで近代化したように急速に近代化していくのでしょうか。しかし、まだまだ開かれている国という感じではありませんでした。

去年の夏、NYの合唱団のサマーシングという集まりに行ったときに今年は中国ツアーがあるというのが発表され、行った事の無い中国に行きたいと応募して実現しました。
普段は2月に1回位、カーネギー等でコンサートをしている合唱団なのですが、夏のツアーは家族、友だちも参加できるということで、団員のかたの友だちという事で参加させてもらいました。でも歌うならばオーディションが有ると言われ慌てて練習をして、なんとか歌のメンバーにも加えていただきました。練習は10回ほどでしたが歌える方達ばかりなので、楽しい練習でした。第九、イタイプという現代曲、中国語の曲2曲にサウンドオブミュージックの一曲。北京、青島で演奏会という予定でした。
そしてリハーサル、舞台の合間に観光、全部で2週間のツアーですが最後の4日は好きな所を選べて、私は西安を選択しました。
ツアー自体は中国の芸術省からの招待ということで、オリンピックの為の音楽祭に出演するというものでした。

第一印象はとても近代化していると思いました。空港、道路、繁華街、ホテル、人も多く、東京とあまり変わりないのではという感じを受けました。泊まったのは王府井の近くで、ショッピングモールやお店の建ち並ぶ所でした。しかしその空気の悪さは言われていた以上でした。毎日太陽は見えないし、歩いていると喉が痛くなり、マスクをかけていました。急速な車社会や工事等が原因という事ですが、オリンピックは大丈夫なのだろうか、と誰もが心配しました。天安門広場、其の前の道路などはテレビで観るより広く、そこを埋め尽くした車でかなりの交通渋滞が毎日起きていました。
オリンピックの時の規制はかなり厳しくしたようですが、又きっと元にもどったでしょう。
公共のバスなどにはテレビが前、半ばと2台ついており、観光地のチケット売り場には電光掲示がされています、かなり近代的な感じを受けますが、パンフレットは中国語だけ、タクシーや観光地でも英語は通じない、ホテルでも英語の通じる人は1、2名という有様でした。
私たちは団体でしたので、バスに英語ガイドさんがついていましたので、彼らに頼んで、団体のツアーがない時には個人的にガイドをお願いしたりしました。また一緒に行った友だちの知り合いが駐在でいらして、中国語ができたので、普通の方の行かない万里の長城にも行けました。レストランも英語が通じないので、美味しい物を食べようと思うとやはり中国語の出来る人がいないとだめみたいです。オリンピック期間中はボランティアが沢山いた様ですが、終った後はどうでしょうか。

名高いトイレは噂に違わず、という所で、昔の日本みたいでした。ホテルは洋式がありますが、普通の所は和式、超近代ショッピングセンターは洋式でしたが、、、、
個室に紙は無し。だいたい どこもいまは個室になっていて、大部屋は幸いにしてありませんでした。
洗面の蛇口は感知式で近代的、手を洗って振り向いたら、あら、ペーパータオルはあるのね、とおもいきや、なんとトイレットペーパーの大巻き、、、みんなで一つでした。その後も近代的な所ではよく見かけた光景でした。でも観光地はおすすめできないような感じのところが多かったです。和式に慣れていないアメリカ人の方たちは大変だったようです。手をあらう蛇口がないところも、、、 我々は事前の注意事項にしたがって、ティシュと携帯の消毒剤をもって歩いていました。
もう一つ名高い安全性ですが、ホテルはともかく、町中のレストランはお皿、お箸等を消毒するウェットティシュ、アルコール綿などが必要になります。出されたお皿等は個人の責任で消毒! ちょっと良いレストランではひとりづつの滅菌パック、または滅菌戸棚から出してくるなどの配慮がありました。中華料理は美味しいというけれど美味しい所とひどい所の差があり、観光客等が行く所はニューヨークのファーストフードの味のまずい所の方がまだまし、みたいなところがいくつかありました。それらは政府直轄レストラン、でした。

政府といえば、上からのお言葉はお受けする物であって、到着した日に次の日のコンサートに出て下さいという事で,リハーサルに行き、夜の11時位までみんな居眠りをしながら順番が最後ということで、練習を終えました。説明ではこれに出演するのはとても名誉なことであり、断る事はできない、ということで、芸術省の上のかたもいらっしゃるし、テレビ局も来るからということでした。そして、其の次の朝,練習で11時過ぎになったので,時間が長過ぎるので、1時間半カットするので、我々は出なくても良いという知らせが届いたのでした。上のかたの一言で、色々な事がしょっちゅう変わるという事はかなり日常的にあるということでした。北京のコンサートホールでの演奏が終って次の日、オリンピックのカヌー会場の野外ステージでの演奏のときは嵐の様な天気で、あまりの風雨に皆これは中止、と思っていたのですが、会場到着後、指揮者が確かめに行った所、主催者の上の方達がもう市内を出発してしまったので,待つようにという指示があり、バスのなかで待機でした。
屋外でもテントはなく、かっぱが配られたのですが、総勢100人以上の人たち全員に配られたのでした。テントより安価と言う説が有力でした。 1時間以上待機して一時的に雨がやんだのを見計らって式典が始まりましたが、会場は満員でした。全員参加が義務づけられていたのかもしれません。実に統制のとれた観客でした。

青島のコンサート会場は人民集会の為のホールとかで、赤い横断幕に愛国心を呼びかける様な漢字がかいてありましたがきれいなところでした。しかし裏方は昔々の学校の校舎みたいなところで、表との落差はかなりでした。

色々な面が観られた中国でしたが、行って観た価値はあったと思います。故宮は端から端までただ歩くだけでも2時間、その広さに圧倒されますし、西太后の離宮、万里の長城、兵馬俑などは中国の歴史を感じられます。今回景観の素晴らしい桂林等に行く事が出来なかったのは残念でしたので、いつか行ってみたいとおもいますが、次回は北京は乗り換えだけでいいかなと思っています。

写真は
●青島ビール工場見学で、(朝の10時から皆でビールでした)
●万里の長城 (司馬台長城)
●王府井の市場、サソリは生きたまま串に、せみや色々なものが食べ物として、、、
●マルコポーロが世界一と絶賛した盧溝橋の橋 (歴史上でも有名ですが)

【管理人】
北京の地図

ロンドン便り グレスウェル中川紀代子 2008年8月7日

暑中お見舞い申し上げます。日本はとても暑そうですが、皆さんお元気ですか?ロンドンは7月20日ごろやっと夏らしくなり23-5度くらいになったり時には28度にもなったのですが、8月になって又20度くらいの日々が続き、にわか雨が多くさえない夏です。ま、30度以上の蒸し暑さを考えるとこの方が当たりなのですが、半そでも着れないのはちょっと淋しいです。

もうすぐオリンピックですけど、悪いニュースばかりで、今日もチベット関係の運動家の英国人2人が中国当局に逮捕されたとニュースがありました。大体なんで中国なんかでオリンピックをすることになったのか、理解に苦しみますね。人権問題を改善するかもなんていう希望的観測にもとづいたとか、裏でお金が動いたとか色々取りざたされてますが、とてつもなくひどい国だという事実が世界に知られただけでもプラスなのでしょうか? 私はもうオリンピックをやること自体に反対です。ビーチバレーじゃないけど、なんだか分からない種目が多すぎて、お金と時間と労力の無駄です。昔は崇高な目的をかかげて(大戦や冷戦を乗り越え)、種目も少なくそれなりに意味もあったかもしれませんが、参加国も増え、種目も増え、大勢の選手、役員、関係者、観客が一度にある場所に集まるということが、だんだん不可能になってきていると思います。貧乏な国は絶対開催できませんし、開催に関係している一部分の人たちとかが、儲けようとやっているだけで、莫大なお金をかけて施設を作っても、オリンピックが終われば利用されずに無駄になったりしている現状を見ると、開催する意味がないと思います。選手たちは、メダルが欲しいとか4年に一度と思って頑張ってきているとか言っても現実はドーピングの問題に振り回されているし、すぐれたスポーツマンシップとか言うのなら、各スポーツの世界選手権があれば十分です。実に、多くのスポーツはオリンピックと世界選手権が2年ごとにやってきたりして、結構忙しい感じです。 ロンドンが2012年の開催地になってしまって私は大変がっかりしました。大体お金がいくらかかるかちゃんとした予算も出せないみたいだし(選ばれた当初から予算額がころころ変わっているのです)、国民の負担が増えるのは必至のようですから、いい迷惑です。それに昨今はテロの心配もあるし。ほんとに止めて欲しいです。

さて不況の波があちこちに押し寄せて、ガソリン代光熱費を始め、ありとあらゆる物価が上がっていますが、皆さんはどう対処していますか?私は昔から無駄を省いて質素に生活してきているので、結構平気です。食料品も量より質で、美味しいものを少なめに食べるとかして(この方がメタボ気味の年代にはいい)、外食はほとんどしないし、電化製品はこまめにスイッチを切ったり...一年半前に、ポンコツだった車もやめて(どっちみち私は運転しないし)、かなりエコフレンドリーになりました。ただし、里帰りと年2回のヨーロッパ行きは譲れないので、安く行けるようスーパーのポイントやインターネットなどを上手く利用したりしています。

ところで、大泉高校が中高一貫校になるとか、興味深いですね。少子化で空校舎が増えて中学生も入れられるスペースが出来たということなんでしょうか。
では、きょうのところはこの辺で終わりとします。皆さん夏バテしないよう気をつけてください。

ロンドン便り グレスウェル中川紀代子 2008年4月6日

20期の皆さんお元気ですか?まず、中谷さんが亡くなったそうで、謹んでご冥福をお祈りします。1年のときに同級だったと思います。大変残念です。

さて、相変わらず景気は良くないみたいですが、夏時間になり夕方が明るくなったので、少し気分はよくなりました。

私と夫は3月12日から1週間マデイラ島に行って来ました。ロンドンから南に3時間半飛んで、モロッコの西600キロくらいのところにあるマデイラ島(ポルトガル)は時差もなく、20度くらいあって快適。第一印象は、とにかくそこらじゅうにカラフルな花が咲いていて綺麗なこと!朝夕でも15度くらいあって過ごしやすく、なんでも、夏はすごーく暑くならず冬でも20度くらいあるというのですから、年寄りに向いていますよね。でも、島全体が山のような感じで坂が多く、歩道は小石やタイルをはめ込んであり、でこぼこして車椅子など押しにくそうです。冬場は雨が降るらしいのですが、運よく傘は要りませんでした。地元の人たちによると、温暖化のせいで雨が降らず雨乞いをしてるとか。色々なところに弊害が出て来るそうです。

世界中から色々な花を持ってきたらしく、ジャカランダの花も初めて見ましたし、チューリップツリーという木のオレンジ色のチューリップみたいな花が一杯咲いていてみごとでした。熱帯植物が多いのですが、一番印象に残ったのは、エストレリシアという派手な色の鳥に見える花で楽園の鳥と呼ばれている花です。マーケットの花屋で種の袋を見ていたら、1ユーロだから買って行けというんですよね。イギリスは寒いからと言うと、水につけておいてから鉢に移してとか説明するので、一応買ったのですが、最後に花が咲くのはどのくらいしてからかと聞くと、7年ですって!笑ってしまいました。ガーデニング好きの夫は早速水につけて、温室の中で鉢に植えました。あてにしないで待ってます。また、バナナの木もその辺にはえていて、短くてころっとしていてすごく美味しいんですよ。毎日買って食べました。

花の島だけあって、植物園が沢山あるのですが、Monte Palace Tropical Gardenは特に立派で、7ヘクタールの敷地にありとあらゆる植物が植えてあって、とても素晴らしかったです。中でも、日本庭園は鳥居、灯篭、狛犬、仏像などが置いてあり、池には鯉(ちゃんとKoiと書いてある)が泳いでいて感心しました。タイルで出来ている壁に、16世紀ぐらいのころの日本とポルトガルの間の歴史がポル語で説明されており、織田信長の絵なんかもあって興味深かったです。孔雀が1羽たまたま羽根を広げて立派な姿をみせてくれて観光客を喜ばせてくれました。

島の真ん中あたりは、高いところで1800メートルあまりの山がいくつもあり、天気も変わりやすいので(霧とかもやがすごい)登山の支度が必要ですが、初心者向きのウオーキングが人気で、我々も600メートルくらいのところまでバスで行き、山中を走っているレバダという人口水路に沿って歩きました。あまり柵がしてなくて、はばも50センチくらいで狭いところが多く、時々片側が絶壁になっていて冷や冷やしました。

長くなるので、あとワインのことを書きます。マデイラワインは栓を開けても悪くならないので有名です。1700年くらいのころ、船からおろし忘れられた樽が航海に出て、赤道を越えたりしながら何ヶ月もたって戻ってきたときに、捨てることになったものをあけた人が味見してびっくり。なんと味が変わっていなかったどころか、良くなっていたとか。夫がとても楽しみにしていたので、代々ワインを造っているところに見学に行って、説明をしてもらい、味見をして、美味しいのを1本買って来ました。私にはワインのよさがあまり分からないので、シェリーみたいな味がしただけで感激しなかったのですが。

食べ物も美味しくて安いし、満喫して帰って来たのですが、やはりイギリスは冬。23日には雪も降りました。今は少し暖かくなりましたが、明日から又10度以下とか。いい話題もないですし、気が滅入る人が多いのも分かります。チベットのことでオリンピックボイコットを訴える人も増えているし、ジンバブエのムガベも簡単にやめないし、イラクもアフガニスタンも悪いままだし、景気は悪くなる一方みたいだし。明日は聖火がロンドン到着とか。何も騒動が起こらなければいいのですが。

と言うわけで、マデイラの土産話だけが明るい話題の便りとなりました。皆さんお元気で。

グレスウェル中川紀代子

中谷君のお悔やみのメッセージ マグラー原口節子 2008年4月2日

川口さんからのメールから大泉のHPに中谷君の訃報のお知らせが載っていることを知ってショックを受けました。
 
一昨年の9月の初め、私が一時帰国していた時に2年6組の何人かが集まってくれました。 その時思いもかけず中谷君が来てくれたのです。 多分卒業以来だったかもしれません。 すぐわかりました。 ちっとも変わっていなかったから。 ひと目見て、あ、白いランニングを着て校庭を走っていた中谷君だって思いました。

HPに私が初めて投稿した記事をプリントアウトして持ってきていました。 何箇所かには赤線まで引いてあって興味深そうにいろいろと聞いてくれたのです。  こんなに熱心に私が書いた拙い文章を読んでくれた中谷君に嬉しさやありがたさより、何だか恥ずかしさの方が先に立ってなんとも面映ゆい思いをしたのを記憶しています。
帰りに埼京線で池袋から渋谷まで行くために、池袋の駅の階段を中谷君と玉置君の3人で3段飛びの勢いで上り出発間際の電車に飛び込んだのを覚えています。 本当の飛び込み乗車でした。 ハーハーと息を切らせながら3人で顔を見合わせて笑ったのを今はっきりと思い出すことができます。 あの笑顔が最後でした。

奥様とお嬢様がお一人いらっしゃると伺っていました。
お二人のお気持ちを思うと胸が痛みます。
心からお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。

St. Patrick's Day 高橋(旧姓佐藤)治美 2008年3月18日

3月も半ばになり,東京では桜も早咲きの物が開き始めたとか、本格的なお花見シーズンまであとすこしですね、
 NYの春はセントパトリックデーから、という感じですが、今日はとても寒く、パレードのある5番街で立っていると足下から冷えてくるので、早々に帰ってきてしまいました。
前にも書いたとおもいますが、この日は「緑」の日で皆なにかしら緑の物を身につけています。パレードの様子はきっと日本のテレビでも紹介された事とおもいますが、今年はブルーンバーグ市長は欠席でした。例のスキャンダルで退陣したスピツァーの後任のNY州知事の宣誓式が州都で有った為です。
 パレードは11時からですが,有名なセントパトリック寺院のあたりは込み合っているのでもう少し南のほうで見ていました。日本と違って、10分前でもこのような状態です。まだ後から走ってくる団員の人たちもいました。旗に棒を通して垂れ幕にしている市職員達も、、でもきちんと11時には整列して始まりました。バグパイプを演奏する団体もいくつも有り、それぞれ衣装が違います。いつもはズボンの男性がた、少々寒そうでした。そしてしっかりパフォーマンスをする方も。この方は色々なパレードや行事の時に現れる方ですが、、そう、これ、トイレなのです。
工事現場等で見られる仮設トイレ、、、いつもこのトイレのなかに、それぞれの行事にあわせた格好でいます。今日はアイリッシュです。どうしてトイレか、は、なぞですが、、、
書いてあるJohnnyonですが、Johnにはトイレの意味があります。 
 パレードを見た後はみんなアイリッシュパブで、、、夕方にはNYの町中は酔っぱらいがいっぱい、となります。 パブというとアイリッシュ、という位、お酒のみの代名詞みたいに思われています。
ギネスは代表的なビールですが、(シティスクープによりますと)カロリーが少なく栄養価が高いと言われています、1パイント (1/2リットル強)あたり196カロリーだそうです。おなじ1パイントの低脂肪ミルク、オレンジジュースと比べてカロリーが少なく、(ミルクや、オレンジジュースを一気に1パイント飲むことはあまりありませんが)勿論普通のビールより少ないということです。アルコール含有量はバドワイザーより低いとか、でも 1杯でやめられればですが。
 ついでに、アメリカのビール協会、の発表では、(2006年の統計ですが、)アメリカ人の平均ビール消費量は1年間に1人当たり30.3ガロン(1ガロンは3.8リットル)ということです。全米で1番の呑んべいはネブラスカ州で44.2ガロン、少ないのはユタ州,18.9ガロン、NYは23.3ガロンとなっています。これはどのような人種がその割合を占めるかという事を如実にしめしています。
来週はイースターです。今年は早いので、本格的な春も早くなる事と期待しています。

町中は緑を身につけた人たちでいっぱい。 パレードの直前 集まって練習をしている楽隊の人たち
パフォーマンスの方も、、