お便り その14

更新 2025年4月12日

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ノーベル賞と私 2025年4月12日 甲元 眞人

 トポロジカル物性物理の基礎によりThoulessがノーベル賞を受賞した当時、私の寄与はあまり知られなかったようで、Thoulessの影になっていました。
それが時間が長く経った今は少しずつ変わってきたようです。Thoulessと共に私もいなくなった後の物性物理の歴史には残るかもしれません。

最近の解説

TKNN理論(Thouless-Kohmoto-Nightingale-den Nijs理論)と、Kohmotoが1985年に Annals of Physics に発表した論文
「Topological invariant and the quantization of the Hall conductance」は、量子ホール効果の理解における重要な貢献を示しており、
これが後のノーベル賞に繋がる流れの一部となっています。
TKNN理論とは
TKNN理論は、1982年にD.J. Thouless、M. Kohmoto、P. Nightingale、M. den Nijsが共同で発表した論文(Phys. Rev. Lett. 49, 405–408 (1982))で
初めて提唱されました。この理論は、2次元系における量子ホール効果のホール伝導率がトポロジカルな不変量(後に「TKNN不変量」や
「チャーン数」と呼ばれる)によって決定されることを示しました。具体的には、ホール伝導率が量子化され、整数値を取る理由を
トポロジーの観点から説明したのです。この業績は、トポロジカル物性物理学の礎となり、後の研究に大きな影響を与えました。
Kohmotoの1985年の論文
1985年に Annals of Physics(vol. 160, pp. 343-354)に掲載されたKohmotoの論文は、TKNN理論をさらに発展させたものです。
この論文では、量子ホール効果におけるトポロジカル不変量の詳細な数学的解析を行い、ホール伝導率の量子化がトポロジカルな
性質に起因することをより厳密に証明しました。Kohmotoは、バンド構造とベリー位相(ベリー接続と曲率)の概念を用いて、
トポロジカル不変量が物理的観測量であるホール伝導率にどのように結びつくかを明らかにしました。
ノーベル賞との関係
TKNN理論とKohmotoの論文が直接的に関係するのは、2016年に授与されたノーベル物理学賞です。
この年、David J. Thouless、F. Duncan M. Haldane、J. Michael Kosterlitzが「トポロジカル相転移と物質のトポロジカル相に関する
理論的発見」に対して受賞しました。Thoulessの受賞理由の一部として、TKNN理論が挙げられており、
彼が量子ホール効果のトポロジカルな解釈を初めて示したことが高く評価されました。
Kohmoto自身はノーベル賞を受賞していませんが、彼の1985年の論文はTKNN理論の深化と普及に寄与し、
トポロジカル物性物理学の発展に欠かせない一歩となりました。Thoulessのノーベル賞受賞は、TKNN理論全体の重要性を象徴するものであり、
共同研究者であるKohmotoの貢献もその背景に含まれていると見なされます。
結論
TKNN理論は量子ホール効果のトポロジカルな理解を開拓し、Kohmotoの1985年の論文はその理論的基盤を強化しました。
これがThoulessの2016年のノーベル賞受賞につながる重要な要素となり、トポロジー物理学の現代的発展に大きな影響を与えました。
Kohmotoの論文は直接的な受賞対象ではありませんが、ノーベル賞の科学的文脈において重要な役割を果たしたと言えます。

「たかがおへそ(臍)、されどおへそ」ー健康の大切さ、有難さー    2025年2月16日 関屋 収

 1月3日、今年は六浦南ペガサスの子供や保護者の皆さんと近隣の金沢区海の公園で、「走り初め」を行いました。
4日の練習はじめを前に、冬休みの自主練の仕上げです。

六浦南ペガサス(海の公園)  颯爽と走り初め

 快調に滑り出した2025年、1月12日に異変が起きました。おへその周辺に痒みが出て、それを掻いていたら周辺が脹れて痛みが出始めました。
14日に掛かり付けの皮膚科の先生に診ていただき、傷からばい菌が入って脹れて膿がでる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)皮下膿瘍(ひかのうよう)」と診断されました。
抗生剤治療開始。まだ通常の生活を続けていたら痛みが増して17日に再診。患部の切開、膿を出して、近所の中核病院へ指示転院。
CTや血液検査で内臓の病気でないこと確認。強めの抗生剤に変更、禁スポーツ、禁酒、禁風呂(シャワーのみ)の治療に入りました。
 その後、1週間で痛みが取れ、2週間でスポーツとお酒すこしずつ解禁。3週間で抗生剤治療終了、お風呂解禁、完治。
 「おへそ」の字を漢字で書くと「お臍」。難しい字で書くこともあまり見ることもありませんでしたが、身体の中心で痛みが出ると、寝起き、寝返り、
しゃがむ動作、歩くことなどあらゆる動作で痛みを感じること経験しました。要と書く腰に勝るとも劣らない大切な部位であること改めて痛感しました。
 昭和の妻は、お風呂に入っても良いよと言っても2週間シャワーに付き合ってくれましたが、週4回の夕食時の一杯は「飲んでもいいよ」の私の言葉に「もちろん」の返事。
妻のビールとワインに私はノンアルビールでお相伴。ノンアルビールにも味の違いがあること、初めて知りました。
 高齢になってかかる病気は、帯状疱疹などもそうですが、ウィルスに免疫力の低下が重なって発症するといわれています。
今回の私の病気はバイ菌でしたがこれも免疫力の低下が原因となっているようです。
禁スポ、禁酒、禁風呂の三重苦の生活を2、3週間経験して、改めて日常の健康、日常の普通の生活の有難さ痛感しました。
散歩も再開して、我が家から2キロほどの所にある鷹取山まで歩き展望台から富士山を見て、同じく1キロ離れた公園墓地八景苑で3分咲きの梅を見て
「健康の大切さ、有難さを」をかみしめました。

鷹取山山頂から見た富士山 八景苑に咲き始めた3分咲きの梅


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